「老化は止められない」「年をとると病気になりやすくなるのは仕方ない」と思っている人は多いだろうが、近い将来、「老化をあきらめなくてよい」時代が来るかもしれない。現在、老化抑制の研究が世界中で進められているが、その中でもカギとなる要素として注目されているのが「オートファジー」だ。これは、細胞が自分の力で自分を新品にする機能のこと。研究をリードする大阪大学栄誉教授の吉森保氏は、「オートファジーを活用した老化抑制は、すでに科学の射程圏内にあると考えている」と話す。私たちの未来を変えるかもしれないオートファジーに関する本特集、第1回は、オートファジーとはどのような仕組みで、老化とどう関わるのかについて解説する。
![老化抑制のカギを握る「オートファジー」 最新研究で見えてきたその驚異の機能](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1d49506c85164bdfbea5cb6d88eaf2a24b3692ab/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgooday.nikkei.co.jp%2Fatcl%2Freport%2F22%2F042500021%2F042700001%2Fsns.jpg)