太っていないのに糖尿病になった、脂っこいものを食べないのに肥満や動脈硬化になってしまった──その原因は、もしかしたらマグネシウム不足かもしれません。体内の600ともいわれる代謝酵素の活性にかかわるマグネシウムは、「アンチエイジングミネラル」と呼ばれ、不足すると足がつったり、二日酔いになったりもしやすく、コロナの重症化にも関係するのではないかといわれています。そんなマグネシウムの多彩な働きについて、“Dr.マグネシウム”の異名を持つ医師の横田邦信さんに聞いてみました。 マグネシウムは骨や歯の形成、筋肉や神経の興奮伝達などに不可欠な必須ミネラルのひとつ。成人の体の中には20~30gのマグネシウムが存在し、その約60~65%は骨や歯に、約25%が筋組織に、約10~15%がその他の軟部組織に存在しているという。 マグネシウムの体内での働きに詳しい東京慈恵会医科大学客員教授の横田邦信さんは、「マグネ