Q 最近、「正反対」の意味で「真逆」ということばを使っている人が多いが、「真逆」は若者ことばではないのだろうか? A 「真逆」は、いわゆる若者ことばとは言えないほど日常会話では広く使われていますが、比較的最近広まったことばであるため、受け止め方に年代差があります。このため放送では、必要に応じて「正反対」や「全く逆」と言いかえるなど、注意しながら使う必要があるでしょう。 <解説> 「真逆」は、「逆」であることを強調したことばです。ここで使われているような「真(ま)」は、名詞や形容詞、形容動詞などの前に付き、「完全な」「正確な」「全くの」といった意味を持ちます。「真(ま)」が付くことばは多く、真横、真北、真冬、真っ黒、真新しいなど、方向や方角、季節、形、色などさまざまなことばに付きます。 こうして見ると、「逆」に「真」がついた、「真逆」ということばが昔からあってもおかしくはないようにも思えます