どうも、侍功夫です。 『ズートピア』観ましたか? 動物たちだけが暮らす街“ズートピア”に暗躍する陰謀に力の弱いウサギの警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックが立ち向かっていく、全体的には愉快で可愛らしい映画だが、非常に解りやすい形で私たちの住む社会が投影されている。 ジュディが警察署内で受ける差別的な仕打ちは、そのまま私たちの社会で女性が受けるものだし、肉食動物が受けるのはステレオタイプな黒人偏見に基づく差別と同様のものだ。 このように、対象とする事象を「別の何か」に投影して見せる時の「別の何か」のことを“メタファー”という。たとえば『ズートピア』のジュディは「社会における女性のメタファー」である。 今回はこれら、映画のメタファーを取り上げる。 人種問題を投影する 上記した『ズートピア』がそうだが、人種差別や民族浄化の大虐殺など、正面から描けばシャレにならない描写になってしまう事柄もメタファ