"Friends with Benefits"2011/US 片道2時間かけて一人いそいそとハリウッドラブコメを見に行き、ハンカチをぐしょぐしょにしながら劇場を出て行く26歳メガネ男子が私である。軽妙な会話とポップミュージック、多幸感あふれるダンスとキス。それ以外は何も要らないという気にさせてくれる。加えてこの映画はニューヨークとロサンゼルスの両方を満喫することができる。完璧ですよ。私はこの手のアメリカ製ラブコメが大好きだがあまり感想を書かない。なにしろプロットは決まりきっているのだ。決まりきったプロットの中に散りばめられたジョークや小道具を効果的に用いて、いかにクールに、いかにキュートに、いかにロマンチックにハッピーエンドへ収束させていくかが生命線だ。ただ出来のいいラブコメを見るといちいちそんなことを説明するのがどうでもよくなってしまうのだな。 『ステイ・フレンズ』はラブコメ映画を定石を