法律で義務づけられた届け出を行わないまま空き家などで高齢者に介護サービスを提供する有料老人ホーム、「無届け介護ハウス」は去年10月の時点で全国で961に上り、前の年より50件増えていることが厚生労働省の調査で分かりました。 こうした届け出を行っていない施設について厚生労働省が都道府県を通じて調べたところ、去年10月の時点で全国で961に上ることが分かりました。これは前の年より50件多く、この5年間でおよそ2.5倍に増えています。 背景には、介護が必要な高齢者が増え続ける一方で、特別養護老人ホームなどが不足し行き場を無くした高齢者が増えていることがあります。 都道府県別にみますと、最も多いのは北海道で458件、次いで愛知県が68件、神奈川県が47件などとなっています。東京都は24件でしたが、NHKの取材ではことし1月の時点で86件と行政が把握している3倍以上に上っていて、全国でもさらに多くの