領空侵犯のおそれがある国籍不明機に対する自衛隊機のスクランブル=緊急発進が、昨年度は冷戦期と同じ水準の900回以上に達し、過去2番目に多くなったことが、防衛省のまとめで分かりました。 国別では、ロシア機が前の年を114回上回る473回で最も多く、北海道から沖縄まで日本を1周するケースが多く確認されているということです。中国機は前の年を49回上回る464回と2番目に多く、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋との間を行き来するケースが増えているということです。 地域別では、冷戦期に旧ソビエト機などへの緊急発進の中心だった北海道の千歳基地などからは286回と、全体の30%を占めています。これに対し、南西諸島周辺の空域を担当する沖縄県の那覇基地からは468回と、全体の半分を占め、この5年間で4倍以上に増加しています。 去年5月と6月には、東シナ海の日中中間線付近で監視飛行中の自衛隊機に、中国軍の戦