ブックマーク / ascii.jp (16)

  • WSL以前から40年以上続く、Windows(Microsoft)とUNIXとの関わり

    80年代、Microsoft製のUNIXが存在していた POSIXサブシステムは2012年までサポートが続いた 現在のWindows 11では、Windows Subsystem for Linux(WSL)が動作するため、(それ自体はUNIXではないものの)UNIXからのアプリケーションを簡単に動作させることができる。 かつてMicrosoftは、x86版UNIXのライセンスを持っており、XENIXと呼ばれる製品を販売していた。また、Windows NTに「POSIXサブシステム」、のちに「Windows Service for UNIX(SFU)」と呼ばれる機能があった。そういうわけで、WindowsとUNIXは切れない“縁”があったのだ。 Windows NTのPOSIXサブシステムやその搭載理由などに関しては、過去記事(「Windows Subsystem for Linuxの中身

    WSL以前から40年以上続く、Windows(Microsoft)とUNIXとの関わり
  • Windowsのタスクスケジューラーをもっと使いこなす

    プログラムを定期的に実行する、あるいは起動時やログオン時に実行したいとき、タスクスケジューラが利用できる。 しかし、Windowsのタスクスケジューラは、Windowsの標準機能の中でも複雑なものの1つだろう。タスクスケジューラのAPIを解説したドキュメントはあるのだが、GUIアプリケーションの「タスクスケジューラ」(以下タスクスケジューラ・アプリ)については古いものしかない。 ●Task Scheduler Overview(英語) https://learn.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-server-2008-r2-and-2008/cc721871(v=ws.11) タスクスケジュール機能は、アプリだけでなく、schtasks.exeコマンドからも操作できる。Windowsは、タスクスケジュ

    Windowsのタスクスケジューラーをもっと使いこなす
  • Windowsにおけるプログラム実行ルールをさらに詳しく掘り下げる (1/2)

    前回はcmd.exeとpowershellにおけるプログラム実行ルールを見たが(「Windowsでプログラムを実行するルールをあらためて掘り下げる」)、今回はもう少し突っ込んで、Windowsのプログラム実行ルールを見ることにしよう。 Windowsに限らず、OSにはプログラムを起動するAPI(Application Program Interface、アプリケーション用にOSが提供する機能)が用意されている。Windowsには、「CreateProcess」と「ShellExecuteEx」がある。そのほかにもいくつか特殊なプログラム実行機能があるのだが、ここでは通常使うと思われるAPIとして、この2つを見ていくことにする。検証には前回と同じく、Windows 11 Ver.22H2(OSビルド22621.963)を用いた。 CreateProcessは、基的なプログラムの実行用のAP

    Windowsにおけるプログラム実行ルールをさらに詳しく掘り下げる (1/2)
  • ちょっとしたスクリプトにWindowsに含まれているアイコンを流用して、自分で作らずに済ませる方法 (1/2)

    「C:\Windows\System32\Imageres.dll」には、大量のアイコンが含まれている。Windowsにはこのようなファイルがいくつかある フォルダーをカスタマイズしたり、スタートメニューにタイルを配置したいときなど、自作のオリジナルアイコンが欲しくなることがある。しかし、Windowsで用いられるICON形式ファイルは作成に専用ツールが必要で面倒だ。そもそもWindows自体にはICONファイルの作成ツールが含まれていない。 アイコン画像で用いられているICON形式のファイルとは? ICONファイルはWindowsとともに登場したファイル形式だ。初期のWindowsでは、画像をビットマップで扱っていたため、さまざまな解像度や表示サイズ、色解像度に対応するために同一の画像を複数の解像度・色数で作成して1つにまとめた。これがICONファイル形式だ。昔は、Windowsの開発ツ

    ちょっとしたスクリプトにWindowsに含まれているアイコンを流用して、自分で作らずに済ませる方法 (1/2)
  • Windows Terminalのコマンドラインを極める (1/2)

    Windows Terminalの-wオプションを使えば、コマンドラインから、同一ウィンドウのタブ内、別ウィンドウなどで任意のコマンドを実行させることが可能になる。うまく利用すると、コマンドラインの使い勝手が大きく変わる Windows Terminalは、UWPではあるが、wt.exeという「アプリ実行エイリアス」を使って、Win32コンソールアプリケーションのように扱うことができる。また、Ver.1.7からは、Windows Terminalのウィンドウを指定して起動コマンドを実行させることが可能になった。このあたりについては過去記事を参考にされたい。 ●コマンドラインからウィンドウの制御が可能になったWindows Terminal v1.7 https://ascii.jp/elem/000/004/049/4049105/ とりあえずは最新の安定版(Ver.1.9)、プレビュー版

    Windows Terminalのコマンドラインを極める (1/2)
  • あらためて「.NET」について整理する (1/2)

    そのときの文脈から何を指すか判断する必要がある 「.NET」という言葉 前回Project Reunionの話をしたので(「UWPとデスクトップアプリの統合を試みる「Project Reunion」のプレビュー版が登場する」)、ここであらためて「.NET」についてまとめておきたい。 .NET Coreのマスコット「dotnet bot」。ちょっと「かわいさ」が足りない感じだが、githubの登録ユーザーでコードをコミットしている(https://github.com/dotnet-bot より引用) Windows関係で「.NETなんとか」という言葉を聞いたことがあるだろう。「.NET」とは、Microsoftが開発・提唱した「アプリケーションの実行環境」である。実行環境とは少し抽象的だが、API(Application Programming Interface)やライブラリなどと呼ばれ

    あらためて「.NET」について整理する (1/2)
  • 正規表現が苦手な人にも!ABNF記法で書けるapg-expの使い方

    注1:規則名は必ず英字で始まり左詰めとします。続く行は必ずスペースかタブで開始します。最初の規則は、マッチするフレーズやパターン全体を定義します。それ以降の規則は、フレーズ全体の中で名前付きのサブフレーズ(または名前付きのキャプチャ)を定義します。 注2:繰り返しの一般的な書式はn∗mで、最小n回、最大m回の繰り返しを定義します。0~m回の繰り返しを∗m、nの上限なしの繰り返しを∗n、n∗nをnのみとするなど、簡易表記もできます。 注3:選択と連結で想定通りの反応を維持するためには、グループ化が大切です。連結は、選択よりも強くバインドします。次のように記述した場合、 phrase1 = elem (foo / bar) blat LF phrase2 = (elem foo) / (bar blat) LF phrase3 = elem foo / bar blat LF phrase1で

    正規表現が苦手な人にも!ABNF記法で書けるapg-expの使い方
  • バルミューダがスピーカー発表「クレイジーと言われる自信がある」 (1/4)

    BALMUDA The Speaker 6月中旬発売 3万5200円 https://www.balmuda.com/jp/speaker/ 高級な扇風機やトースターをヒットさせてきたバルミューダが4月22日、初のオーディオ製品となるBluetoothスピーカー「BALMUDA The Speaker」を発表。実際使ってみると、これはスピーカーというより新ジャンルの「箱庭ライブハウス」とでも言うべきものでした。

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  • なんじゃこりゃ!かっこよすぎる3Dマップが作れるeegeo.jsにしびれた!

    まるでゲームのような豪華で楽しい3Dマップをブラウザー上に手軽に表示できるWebサービスAPIの登場です。現時点では日地図は対応していませんが、とてもわくわくするサービスですね。 eegeo.jsは、人気の地図ライブラリーLeafletをベースにしたオープンソースの3DマップAPIです。 シンプルな2Dマップを埋め込んだり、作成したりできる地図ライブラリーはたくさんあります。特に有名なのはGoogle Maps、Bing Maps、HERE、Mapbox、OpenStreetMapです。また、地図抽象化ライブラリーとして人気の高いOpenLayersやLeafletなどでは、アプリケーションの仕組みはそのままで、地図の「ベースレイヤー」を変更できます。 Google Earth APIの使用がNPAPIセキュリティを理由に非推奨になったことで、3DマップAPIの選択肢は限られてしまいま

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  • Electronよりもお手軽に!NW.jsならデザイナーでもデスクトップアプリが作れる

    Webの技術デスクトップアプリが作れるフレームワークといえばElectronが有名ですが、より手軽に使えるのがNW.jsです。デザイナーでもちょっとしたデスクトップアプリならすぐに作れちゃいますよ。 NW.jsは、HTMLJavaScriptCSSといったWeb技術を使ってネイティブアプリを作るフレームワークです。一番単純なケースだと、手慣れたワークフローでWebアプリを作り、最後にジェネレーターですべてをコンパイルして、ブラウザー同様にWebアプリを表示できるネイティブアプリを作ります。このようなアプリケーションは「ハイブリッドアプリ」と呼ばれます。 ハイブリッドアプリがすばらしいのは、単になじみのある言語(HTMLJavaScriptCSS)で書けるというだけでなく、質的に次のような普通のWebアプリよりも優れた点があるからです。 ブラウザーの種類とバージョンをコントロール

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  • JSのソースコードが変えられない!困ったときにモンキーパッチで逃げ切る方法

    他人が作ったJavaScriptのプログラムを部分的に、でも元のコードを修正せずに対応するしかない…。そんなときにモンキーパッチ。やらなきゃいけないときの対処方法を実例で。 たった1つの小さな問題点を除いてきちんと動作する、第三者のコードを使ったことはありませんか? なぜ作成者はこんなやっかいなコンソールログを削除し忘れてしまったのだろう、そのAPIコールがもう1つちゃんとしていればうまくいったのに、と思うことがあるでしょう。こうした場合、メンテナンス担当者に変更箇所を実装させるのは困難(あるいは不可能)です。自分自身でコードを変更しようにも、ソースコードを持っていなかったり、自分でコードをホストしたくなかったりするときはどう対処すればよいか悩みます。 さあ、JavaScriptのモンキーパッチの世界を一緒に探検しましょう! この記事ではモンキーパッチとはなにかを説明します。また、第三者が

    JSのソースコードが変えられない!困ったときにモンキーパッチで逃げ切る方法
  • Dropboxも採用!JSだけでPDFをレンダリングできるPDF.jsにしびれた!

    WebアプリでPDFを扱うときって、どうしています?  一昔前ならサーバーサイドで生成してAdobe Readerで表示させるぐらいでしたが、いまならJavaScriptだけで描画も制御できちゃうんですね。 記事はJani Hartikainen、Florian Rappl、Jezen Thomas、Jeff Smithが査読を担当しています。最高のコンテンツに仕上げるために尽力してくれたSitePointの査読担当者のみなさんに感謝します。 現在のブラウザーはほぼすべて、WebサイトでのPDF文書を閲覧できる機能を最初からサポートしています。しかし、開発者はこのもともと備わっている機能を制御できません。たとえば、Webアプリ側のルールでPrintボタンを無効にしたい場合、有料会員への移行ページだけをレンダリングしない場合などを考えてみます。embedタグを使えばブラウザーにもともと備わ

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  • Googleマップの業種翻訳は「日本生まれの日本で最適」な仕組みだった! (1/2)

    6月22日、グーグルは地図サービス「Googleマップ」に、業種の翻訳情報が追加した。実はこの機能、日が中心的な役割を果たす形で開発されたものだ。開発を担当した、ソフトウエアエンジニアの須之内 雄司さんとハーマン シェレメティエフさん、そして、マップ全体の開発を統括している、シニア エンジニアリング マネージャーの後藤正徳さんに話を聞いた。 日語が読めない人にも「街歩き」を! Googleマップでは、地図上のポイント情報も翻訳対象になっている。例えば、道の名前や駅の名前、有名な観光地などは「自分が設定した言語」で表示されるのが基だ。 しかし、すべての地点の翻訳が終わったわけではない。 「翻訳が終わっていない部分も、カテゴリーだけでも翻訳し、ぱっと見で旅行者にわかるようにできないか、という発想で進めました」、須之内さんはそう語る。だが、言葉だけだとよくわからない。 「自分がロシア語の地

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  • Nutube開発者はなぜ真空管造りに蛍光表示管を選んだのか (1/4)

    この記事はコルグとノリタケ伊勢電子が共同開発した新型真空管「Nutube」についての開発インタビュー記事2回目です。1回目の「真空管はいいことない」―それでも「Nutube」が出た理由と合わせてご覧ください。 楽器メーカーとしてのコルグが真空管に求めるものは実に明快だった。 真空管には電子デバイスとして良いことは何もない。だが音楽家は真空管の音を望んでいる。それはトランジスタで構成された回路や、デジタル的な信号処理では置き換えが利かない。よって真空管の音は、物の真空管でしか得られない。 しかし真空管はその構造上バラつきも多いし、生産性も良くない。需要も限られているため設備の更新もままならない。このままでは価格も高騰するだろう。 ならば自分たちで真空管を造れないか? そこでコルグが自らの求める真空管を共同開発する相手として選んだのが、VFD(蛍光表示管)の開発製造で有名なノリタケ伊勢電子だ

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  • 東京メトロも驚いた、オープンデータ活用の優秀アプリ発表 (1/2)

    2カ月間に281点の応募、海外からも 東京メトロのオープンデータ活用コンテストは、同社の創立10周年を記念した取り組みの1つ。全線の列車位置、遅延情報、駅構内施設情報などをオープンデータとして一般開発者に公開し、「東京メトロの利用者がより便利でより快適になるようなアプリ」の開発を呼びかけた(関連記事)。グランプリ賞金は100万円。 約2カ月間という短い募集期間にもかかわらず、オープンデータ(開発者サイト)の利用登録は2328件、アプリの応募は281件あったという。すべての応募アプリ(iOS/Android/Webアプリ)は東京メトロのサイトで公開されており、実際に使用できる。 乗り換え支援、ダイヤ乱れ時の判断、ディープスポット案内まで グランプリを受賞したのは、路線図+時刻表アプリの「ココメトロ」(池間健仁さん)。「駅のホームにある路線図や時刻表を、手元でわかりやすく見られるようにしたい」

    東京メトロも驚いた、オープンデータ活用の優秀アプリ発表 (1/2)
  • “シリコンバレーの技術者集団”ではトレジャーデータを見誤る (1/5)

    シリコンバレーの日人ベンチャーとして注目度の高いトレジャーデータのCTOである太田一樹氏とのインタビューが実現した。CEO芳川裕誠氏の家のベランダと熱海の温泉で始まった会社の起業物語やサービスのポイントなどを聞いた1時間のインタビューをほぼ加工なしで掲載する。 Hadoopのポテンシャルを感じ始めたときに声をかけてもらった TECH.ASCII.jp 大谷(以下、TECH 大谷):太田さんというと、Hadoopの人というイメージがありますが、そもそものバックグラウンドを教えてください。 トレジャーデータ 太田氏(以下、TD 太田):はい。もともと私のバックグラウンドはHPC(High Performance Computing)のエリアで、19歳くらいからあまり学校にも行かず(笑)、プリファードインフラストラクチャという会社のCTOをやらせていただきました。あと、米オレゴンの国立研究所で

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