初めて「アメリカ基準」で制作したアルバムから2年 「ひょっとしたら、『35xxxv』の先には、スタジアムクラスのロックバンドとして、さらにスケールの大きな表現を目指していく道が続いているのではないだろうか? 今のONE OK ROCKの持つポテンシャルを見ていると、そんな期待すら抱いてしまう」 そう書いたのは2年前のことだった(日本人の「エモーション」だって、世界を震わせられる。ONE OK ROCKとサム・スミスの共通項)。その期待に彼らは着実に応えてくれた。それが、『Ambitions』というニューアルバムを聴いての第一印象だ。 前作アルバム『35xxxv』(2015年)は、ロサンゼルスに制作拠点を移し、現地のプロデューサーに自らコンタクトをとってレコーディングを行った1枚だった。積み重ねてきた海外ツアーを経て掴んだ実感をもとに、「日本基準」ではなく「アメリカ基準」で制作したアルバムだ