本格的な夏の到来を前に、無色透明な「水」に味や香りなどを加えた「フレーバーウオーター」の新商品が続々と登場している。インターネット上でも、「最近、清涼飲料水どんどん透明化してない?」「透明飲料増えたねえ」との声が囁かれるほどだ。 清涼飲料水の新たな「トレンド」としてブームを巻き起こすフレーバーウオーター。市場調査会社「飲料総研」の宮下和浩取締役は、「低果汁のジュース類に対するマイナスイメージを背景に、『健康に良さそうな』見た目が消費者に受けている」と分析する。 既存ブランド商品を「透明化」 マーケティング会社の「富士経済」が発表した市場調査の結果によれば、2015年のフレーバーウオーター市場の販売総額は14年比1.7倍の603億円。11年には236億円だったのが、4年間で2.5倍超に伸びている(2016年5月25日発表)。 市場の拡大が進む中、飲料メーカーもこぞって新商品を投入している。1