花王が化粧品事業のグローバル化を加速する。まずは「センサイ(SENSAI)」「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」「キュレル(CUREL)」の3ブランドを“ファーストランナーブランド”と位置づけ、グローバル化の基盤づくりを推し進める。続いて育成する“セカンドランナーブランド”には「カネボウ(KANEBO)」「ケイト(KATE)」を挙げ、2ブランドへの戦略的投資を拡大する。化粧品事業の売上高は2027年12月期に3000億円規模を計画し、「将来的にグローバル市場のセールスでベスト10入りを目指す」(前澤洋介 花王 上席執行役員 コンシューマープロダクツ事業統括部門 化粧品事業部門長 兼 カネボウ化粧品社長)。 同社の調査によると、グローバル化粧品市場は今後、アジア市場が拡大し、フレグランスやダーマコスメ(皮膚科学に基づいたコスメ)市場が成長すると予測。これらの市場を「大きなチャンス