例えば、東京ドームで読売ジャイアンツ(巨人軍)が試合を行うとしましょう。数万人の観客を動員し、スタジアム内でお弁当や飲み物が売れても、実は巨人には直接お金が入りません。外野席の上などにある巨大看板の広告料金やグッズの販売収入もすべてが巨人の取り分ではなく、スタジアムを所有する「株式会社東京ドーム」の収益になるからです。 さらに、巨人は、東京ドームに対して、球場使用料と称した「家賃」を支払います。その金額は多額で、例えば福岡ソフトバンクホークスは、福岡ドームを使用するのに、年間で50億円に近い金額を払っている、という報道なども目にしました。 つまり、大半のプロ野球球団は、大勢のファンを一生懸命集客しているにも関わらず、プロ野球興行から派生する営業収入の大部分を受け取れないのです。逆に、スタジアムを借りるための家賃を支払っていたのです。 収益構造を大きく変える では、どうやってプロ野球球団は事
