美しいマクロは「頑強性」を持っています。どんな環境でも、ユーザーがどれほど予想外の操作をしても、滅多なことでは停止しないマクロを目指しましょう。それには「○○のはず」という固定概念を払拭するのがポイントです。「ここにファイルがあるはず」「シート名はSheet1のはず」などなど、固定概念が多いマクロほど思わぬトラブルを招くものです。 たとえば、次のコードは、ブックを開く簡単なマクロです。 Sub Sample1() Workbooks.Open "Book2.xlsx" End Sub シンプルですけど、これはマズイですね。「Book2.xls」にパスを指定していませんから、これでは「カレントフォルダのBook2.xls」になってしまいます。カレントフォルダは、Excelでブックを開いたり保存したりするだけでも変わりますから、Book2.xlsxが見つからない場合もあります。明示的にカレント