ここはミクロネシア連邦のトラック諸島。チューク諸島とも呼ばれる世界最大の直径65キロもの環礁だ。太平洋の荒波から隔離された天然の良港に恵まれている。戦時中は日本海軍の基地が築かれていたが、1944年2月17日から18日にかけて、アメリカ軍は大規模な空襲を実施。日本軍の艦艇、約30隻が撃沈された。 船に積まれていた九五式軽戦車が巻き添えを食ったほか、撃墜された一式陸上攻撃機やゼロ戦も海へと沈んだ。このまま歴史の闇に消えるかと思われたが、この環礁内は浅瀬のため、多くの艦艇や兵器が原型を止めたまま海底に横たわっている。今では世界でも有数のダイビングスポットだ。