メガネ販売の三愛(愛媛県今治市)のウェブサイトに、ちょっと変わったコラムが掲載されている。ある日、店を訪れた初老の男性から、掲示について「一言お願いがある」と言われたのだそうだ。 その内容は、「下さい」を「ください」に変えること。店の断り書きに書かれている「ご了承下さい」と、検査室に表示されている「お入り下さい」という表記は、ともに誤っているのだという。 使い分け「やっている人はやっている」 「下さい」と「ください」の使い分けは、一般的な国語辞典には書かれていないが、ビジネス文書や公用文の表記では、意識して行うことがあるようだ。 日本広報協会のウェブサイトのQ&Aを見ると、「飲み物をクダさい」といった実質動詞の場合は「下さい」と漢字書きにし、「お飲みクダさい」といった補助動詞の場合は「ください」と仮名書きにすると書かれている。 要するに、実質的にモノをもらう「くれ」の意味で使う場合は漢字、