2021年5月27日、米ロードアイランド州プロビデンスのバトラー病院で、アルツハイマー型認知症治療薬アデュカヌマブの投与を受ける治験参加者のヘンリー・マゲンダンツさん。(PHOTOGRAPH BY KAYANA SZYMCZAK, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) 先日来、マシュー・シュラグ氏の受信箱には、アルツハイマー病の患者やその家族から、新しい治療薬には期待が持てるのかどうかを尋ねるメールが殺到している。一般名でアデュカヌマブと呼ばれるこの薬は6月7日、米食品医薬品局(FDA)からの「迅速承認」を取得した。FDAが前回アルツハイマー病の治療薬を承認したのは2003年のことだ。 しかし、バンダービルト大学メディカルセンターの神経科医であるシュラグ氏がこの新薬を処方する可能性は低い。「効果があるかどうかわかりませんし、深刻な副作用があるかもしれません」 米国では
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