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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (86)

  • アルツハイマー新薬、米当局の承認に異論噴出

    2021年5月27日、米ロードアイランド州プロビデンスのバトラー病院で、アルツハイマー型認知症治療薬アデュカヌマブの投与を受ける治験参加者のヘンリー・マゲンダンツさん。(PHOTOGRAPH BY KAYANA SZYMCZAK, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) 先日来、マシュー・シュラグ氏の受信箱には、アルツハイマー病の患者やその家族から、新しい治療薬には期待が持てるのかどうかを尋ねるメールが殺到している。一般名でアデュカヌマブと呼ばれるこの薬は6月7日、米品医薬品局(FDA)からの「迅速承認」を取得した。FDAが前回アルツハイマー病の治療薬を承認したのは2003年のことだ。 しかし、バンダービルト大学メディカルセンターの神経科医であるシュラグ氏がこの新薬を処方する可能性は低い。「効果があるかどうかわかりませんし、深刻な副作用があるかもしれません」 米国では

    アルツハイマー新薬、米当局の承認に異論噴出
  • 悲痛すぎるインドの現状、コロナ第二波の原因は「油断」

    インドでは4月22日、新型コロナの1日あたりの新規感染者数が31万人を超え、世界最悪を記録した。それまでは、米国が2021年1月8日に記録した1日あたり30万669人が最多だった。また、26日の新規感染者数は35万人を超え、1日あたりの死亡者数も過去最多の2812人に急増した。 「私たちは完全に油断し、1月にはパンデミックが終わったと思い込み、新型コロナの監視と制御は二の次になっていました」とインド公衆衛生財団(PHFI)のK・スリナス・レディ会長は語る。しかし「大都市だけでなく、小さな都市や村にも、昨年ウイルスにさらされず、感染する可能性の高い人がかなりいたのです」 メディアの報道によると、2020年9月から2021年2月中旬にかけて患者数が減少する中、モディ首相率いるインド政府は専門家による第2波到来の警告を無視した。1月の時点で新たな変異株が確認されていたにもかかわらずだ。 「パンデ

    悲痛すぎるインドの現状、コロナ第二波の原因は「油断」
    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2021/04/28
    グラフが悪夢
  • 火星の地表に立つ小型ヘリコプター、インジェニュイティ。2021年4月8日、NAS...

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  • コーヒーが森を劇的によみがえらせる、研究成果

    コスタリカ、アキアレスの上空から撮影したコーヒー農園。摘んだばかりのコーヒーの実をワゴンに入れる作業中だ。最近の実験で、コーヒー生産時の廃棄物が森林再生に役立つことが判明した。(PHOTOGRAPH BY EDWIN REMSBERG, VW PICS, UIG, GETTY IMAGES) 人間と同じように、森も、少しのコーヒーで動きが活発になるようだ。 コーヒーの生産過程で取り除かれるコーヒーパルプが、コスタリカの熱帯雨林をよみがえらせるのに役立つことが実験で明らかになった。3月28日付けで学術誌「Ecological Solutions and Evidence」に研究成果が発表された。 米ハワイ大学マノア校の研究チームは、森林伐採された土地にコーヒー廃棄物がどんな影響を与えるかを調べるため、草に覆われた2つの区画を用意。片方のみに約50センチの厚さでコーヒーパルプを敷き詰めた。 2

    コーヒーが森を劇的によみがえらせる、研究成果
    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2021/04/02
    コーヒーパルプってコーヒーチェリーからコーヒー豆(種子)を取り出すときに捨てられる果肉部分のことのようだ。
  • なぜ冬にコロナは広がりやすいのか? 理由は「密閉」の他にも

    季節の変化は、ウイルスのふるまいを変え、病気に対する人間の自然な抵抗力をも変化させる。寒く、乾燥し、日光の量も少ない冬の間は、新型コロナウイルスをはじめとする呼吸器疾患への抵抗力が下がるという。(PHOTOGRAPH BY MUSTAFA OZTURK, ANADOLU AGENCY VIA GETTY IMAGES) 「冬の訪れが夏の病をいやし、夏の訪れが冬の病をいやす」と書いたのは、古代ギリシャの医師であり哲学者のヒポクラテスだった。インフルエンザの季節性を最初に記録したとされるその言葉から2400年の時が過ぎても、なぜ季節によって増えたり減ったりする病があるのかは、はっきりとは解明されていない。 だがこれまでの研究で、季節の変化がウイルスのふるまいを変え、感染症に対する人間の体の抵抗力にも影響を与えることがわかっている。特に冬になると、寒さ、乾燥した空気、日照不足といった要因で、イン

    なぜ冬にコロナは広がりやすいのか? 理由は「密閉」の他にも
  • 21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり

    スペイン、ブリウエガ村近くのラベンダー畑から見た7月の木星と土星。2020年12月、この2つの惑星が最接近する。これだけ近いのは1623年以来だ。(PHOTOGRAPH BY CMARCOS DEL MAZO, ALAMY LIVE NEWS) クリスマスを目前に控えた今、星空で珍しいことが起こっている。夕暮れの空を見上げれば、太陽系の2つの明るい惑星、木星と土星がすぐそばにいるように見える。 日で最も近づいて見られるタイミングは冬至の日、12月21日の日の入り後だ(最接近するのは22日の3時ごろだが、日では地平線に隠れて見えない)。木星と土星がここまで近づいて見えるのはほぼ400年ぶりで、「グレート・コンジャンクション」と呼ばれている。 すばらしいのは、この天文ショーは特殊な装置を使わずに観測できること。空が暗くなり始めたら、南西の方向を見るだけでいい。天体望遠鏡をのぞけるなら、さら

    21日に木星と土星が大接近、ここまで近いのは400年ぶり
  • 14年間隠されていた「決闘する恐竜」化石、ついに表舞台へ

    2006年に、民間の化石ハンターが発見したティラノサウルスとトリケラトプスの化石。最近になって米国ノースカロライナ州の博物館に買い取られたことにより、研究が進むと期待されている。(PHOTOGRAPH BY MATT ZEHER) 10年以上、古生物学者たちが行方を気にしていた化石がある。有名な2つの恐竜ティラノサウルスとトリケラトプスが一緒に保存されている貴重な化石だ。しかも、2頭はしっかりと組み合い、まるで戦っているかのように見える。 化石には、「決闘する恐竜」というニックネームがつけられた。どちらの個体もそれぞれ優れたサンプルであるうえに、2頭の恐竜がひとつの化石に収まっているというのは極めて珍しい。死後にたまたま同じ川の砂州に流れ着いて重なり合ってしまったのか、それとも、当に格闘したまま一緒に息絶えたのか。その答えを知りたくても、これまで科学者がその化石を研究する機会はなかった。

    14年間隠されていた「決闘する恐竜」化石、ついに表舞台へ
  • 謎の高速電波バースト、発生源は「マグネター」

    中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)、通称「天眼」。今年4月、天眼は銀河系内で初めて検出された高速電波バーストの発生源であるマグネターSGR 1935+2154の性質を探るのに貢献した。(PHOTOGRAPH BY BOJUN WANG, JINCHEN JIANG WITH POST PROCESSING BY QISHENG CUI) 2020年4月28日、わずか1000分の1秒という一瞬の間に、強力な電波バーストが地球に押し寄せた。天文学者たちは、電波望遠鏡がとらえたこの奇妙な信号をたどり、発生源となる天体を突き止めた。宇宙の謎の一つが、ついに解き明かされるかもしれない。 11月4日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された3編の論文によると、この信号の正体が「高速電波バースト」であることが国際研究チームによって特定された。高速電波バーストは、持続時間が数ミリ秒以内の非常に激し

    謎の高速電波バースト、発生源は「マグネター」
  • 孵化前のティラノサウルス類の化石を発見、初

    孵化したてのティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex)の想像図。今回発見された胚の化石はティラノサウルス・レックスのものではなく、近縁の初期のティラノサウルス類と考えられているが、まだ特定はされていない。(ILLUSTRATION BY JULIUS CSOTONYI) ティラノサウルスの仲間は地上最大級の肉恐竜として知られるが、赤ちゃんのころはチワワほどのサイズで、長い尻尾をもっていたらしい。英エディンバラ大学の古生物学者グレゴリー・ファンストン氏は、発掘された赤ちゃん化石をティラノサウルス類と特定、2020年10月中旬にオンラインで開催された古脊椎動物学会の年次総会で発表した。 化石のティラノサウルス類は、まだ胚の段階で、卵の殻に守られて発達の途中だったと見られる。足の爪と下あごに当たる二つの化石が、北米の別々の発掘現場で見つかった。どちらも7500万年前~71

    孵化前のティラノサウルス類の化石を発見、初
  • 新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似

    患者から分離された新型コロナウイルス粒子の透過電子顕微鏡写真。CDCの新たな報告書は、21歳未満の致死的なCOVID-19症例を分析。その大半は、小児多臓器炎症症候群(MIS-C)と呼ばれる症状に由来していた。(Image by NIAID) 2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した米国の子どもは74万1000人におよぶ。 幸いなことに、その大半は比較的症状が軽く、また感染した子どもの16〜45%は無症状とも言われる。一方で、このグループ(21歳未満)の子どもたちは、「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」と呼ばれる重篤な疾患を発症することがある。 MIS-Cの初期症状には、発熱、発疹、腹痛、下痢、嘔吐などが含まれる。急ピッチで進められた数カ月におよぶ研究のおかげで、当初は原因がわからなかったさまざまな症状を、明確な疾患として特定できるようになった。 MIS

    新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似
  • 火星の地下に複数の湖が存在か、幅20キロに広がる毒性の水

    NASAのマーズ・グローバル・サーベイヤーが2005年4月に撮影した火星(複数画像を合成)。南極にある氷冠が写し出されている。その地下1.6キロの深さに、液体の水をたたえた湖があると考えられている。(NASA/JPL/MALIN SPACE SCIENCE SYSTEMS) 地球外で生命を探す科学者たちの合言葉は「水を追え」だ。このほど火星の南極に、そのターゲットにふさわしい場所が見つかった。厚い氷の下に大きな湖があり、それをいくつもの小さな池が取り囲んでいるとする最新の研究成果が発表されたのだ。 「湖が一つだけポツンとあるのではなく、水系が存在すると思われます」と、イタリア、ローマ第三大学のエレナ・ペティネッリ氏は語る。氏が共著者として名を連ねるこの論文は、9月28日付で学術誌「Nature Astronomy」に掲載された。 2018年、ペティネッリ氏の研究チームは、火星の南極の地下に

    火星の地下に複数の湖が存在か、幅20キロに広がる毒性の水
    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2020/09/30
    うーん、やはりトータル・リコールみたいにはならないか…
  • シベリアにまた謎のクレーターが出現、過去最大級

    シベリアで新たに発見されたクレーターは、これまでに発見された同じタイプのクレーターの中では最大級で、深さは約50mある。(PHOTOGRAPH BY EVGENY CHUVILIN) 最近、シベリアのツンドラの上空を飛んでいたロシアテレビクルーが、興味深いものを発見した。サッカー場の半分ほどの大きさの深いクレーターが、凍った大地にぽっかりとあいていたのだ。クレーターの周囲には数百メートルにわたって氷や土の塊が飛び散っていて、それらが地中から噴出したものであることは明らかだった。 シベリアの北極圏では、2014年以来、こうしたクレーターが続々と見つかっている。科学者たちは、このクレーターは泥と氷の丘の下に閉じ込められたメタンガスや二酸化炭素が爆発してできたもので、今後、地球温暖化とともに増えていくだろうと予想している。とはいえ、この現象についてはわからない部分が多い。 「何が起きているのか

    シベリアにまた謎のクレーターが出現、過去最大級
  • 新型コロナ、なぜこんなに「無症状」が多いのか?

    新型コロナウイルス感染症のパンデミックのさなか、チェコのプラハでホームレスの人々を診察する医学生たち。(PHOTOGRAPB BY MILAN BURES, ANZENBERGER VIA REDUX) 新型コロナウイルス感染症で厄介なのは、誰が感染を拡大させているのかが見えづらいことだ。 土曜日の晩には「元気」だったので大勢の人と接したが、月曜日になって咳、熱、疲労感に襲われ、感染していたことに気がついた。米疾病対策センター(CDC)の推計によれば、そんなふうに症状が出る前の人がウイルスをうつすケースは、感染例のおよそ半数を占める。 だが、さらに実態をつかみにくいのは、ウイルスに感染していても全く症状が出ない人のケースだ。CDCによれば、全米の感染例のうち、そうした無症状の感染者は4割に上るという。 発症前(pre-symptomatic)に他人に感染させる人や、無症状(asymptom

    新型コロナ、なぜこんなに「無症状」が多いのか?
  • コロナワクチンでカブトガニに危機? 保護活動家らが危惧

    米ニュージャージー州、デラウェア湾からほど近いストーンハーバーの砂浜にいるアメリカカブトガニ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 毎年春になると、満月に導かれて何十万匹というカブトガニが産卵のため米大西洋沿いの砂浜に上陸する。お腹を空かせた鳥たちにとっては、ご馳走。製薬会社にとっては、医薬品の安全を確保するために必須の資源だ。 カブトガニの青白い血液から得られるライセート試薬(リムルス変形細胞溶解物)は、内毒素(ないどくそ、細菌内の細胞壁に含まれる毒素)を検出できる唯一の天然資源だ。微量の内毒素が、ワクチンや注射薬、人工膝や人工股関節等の滅菌医療機器に入り込んだだけで、人を死に至らしめることがある。 「世界中の製薬会社がカブトガニに頼っています。私たちがいかにこの原始的な生物に依存しているかを思うと、気が遠くなりそう

    コロナワクチンでカブトガニに危機? 保護活動家らが危惧
  • ツンドラで山火事が多発、科学者らに衝撃、熱波のシベリアで

    ロシアで最も寒い地域の一つ、ヤクーチア中央部で燃える森林。ヤクーチア地方は83パーセント以上が森林に覆われている。今年の山火事はかなり北の方まで燃え広がり、科学者たちを驚かせている。(PHOTOGRAPH BY YEVGENY SOFRONEYEV, TASS/GETTY IMAGES) 人為的な気候変動に加えて晴天が続いたことにより、ここ数カ月の間、シベリアが猛暑に襲われている。この熱波は、6月に北極圏の気温を38℃まで上昇させたのみならず、大規模な山火事にも拍車をかけており、永久凍土層のあるツンドラまでが現在、炎に包まれている。 気温が低く、水分が多く、凍っているために、来であれば燃えるはずのない地域で山火事が相次いでいるというこの事態に、生態学者や気候科学者は懸念を募らせている。彼らが恐れているのは、この火災が北極圏における急激な変化のさらなる兆候かもしれないこと、そして、局地的に

    ツンドラで山火事が多発、科学者らに衝撃、熱波のシベリアで
  • 新型コロナウイルスはいつまで体内に残るのか

    新型コロナウイルスにより損傷した肺の3次元CT画像。2020年5月22日にモスクワの国立病院で撮影されたもの。(PHOTOGRAPH BY SEFA KARACAN, ANADOLU AGENCY VIA GETTY IMAGES) 3月13日の金曜日は、26歳のフィオナ・ローレンスタインさんにとって不運な日だった。週末にかけて高熱が出て、咳が始まり、やがて息切れがして話しづらくなった。病院に行って検査を受けると、新型コロナウイルスに感染していることがわかったので、入院して酸素吸入が施された。2日後には退院できるほどに回復したが、症状はそれで終わらなかった。 やがて激しい下痢が始まり、嗅覚を失い、喉の痛みと蕁麻疹(じんましん)に悩まされた。なかでも厄介だったのは、最初の症状が出てから約1カ月後に現れた、強い疲労感と激しい頭痛だった。言葉が出にくくなり、集中力を失い、話している途中で何を言お

    新型コロナウイルスはいつまで体内に残るのか
  • 犬と馬に遊びの「共通言語」が存在、互いに噛むふりも、研究

    イヌとウマは進化的観点から言えば「敵」同士だが、家畜化によって平和的に共存することができるようになった。(PHOTOGRAPH BY HANNELE LAHTI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) イヌが相手を遊びに誘う行動はわかりやすい。前脚を伸ばして頭を低くし、尾を振って、まるで「楽しもうよ!」と言っているかのようだ。それから2頭は、互いの動きに合わせるように追いかけあい、跳ねまわり、パンチを繰り出す。そこには大抵、私たちヒトが「笑顔」と解釈するような表情が伴う。 今回は新たに、イヌとウマがともによく似た行動をして一緒に遊ぶことが初めて科学的に示され、学術誌「Behavioural Processes」5月号に論文が掲載された。 何千年という家畜化の歴史のおかげで、今日、ウマとイヌは平和的に共存している。だが、進化的観点からすれば、彼らはうものとわれるものだ。それ

    犬と馬に遊びの「共通言語」が存在、互いに噛むふりも、研究
    m_yanagisawa
    m_yanagisawa 2020/04/21
    人類をホモ・ルーデンス(遊ぶ人)と喝破したのはホイジンガだったか。しかし遊ぶのは人間に限ったことではなさそう。
  • 新型コロナ、重症化しやすい基礎疾患の致死率は?

    中国、湖北省孝感市雲夢県の病院で、肺のCT画像を確認する医師たち。(PHOTOGRAPH BY STR/AFP/CHINA OUT VIA GETTY IMAGES) 高血圧に糖尿病、心臓病。いずれも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を引き起こしうる基礎疾患だ。大半の人の身近に、このどれかひとつを抱えている人がいるのではないだろうか。 新型コロナウイルス感染者の80%は軽症で済んでいる。だが、初期の統計を見ると、重症化の危険があるのは体力のない高齢者だけではない。 世界保健機関(WHO)は3月4日、新型コロナウイルス感染症による致死率を新たに修正した。それによると、全年齢平均の致死率は3.4%で、高齢になるほど確率は上がる。数字を見る限り、確かに高齢者だけが危ないと思ってしまいそうだ。 しかし、全ての年齢で、新型コロナウイルスの致死率は季節性インフルエンザよりも高いこと

    新型コロナ、重症化しやすい基礎疾患の致死率は?
  • 中国の野生動物取引はどうなる?「なんでも食べる中国人」は神話

    中国、深センの野生動物市場で生きた爬虫類や哺乳類を売る人々。中国では54種の野生動物が用として合法的に取引されている。新型コロナウイルス感染症の流行は生きた野生動物の取引に世界の目を向けさせた。(PHOTOGRAPH BY AFP, GETTY) 2019年9月、中国、北京近郊の農場の納屋に多数の生きた鳥が隠されているのを、環境保護団体が発見して警察に通報した。 鳥たちは違法に捕獲されたもので、中国南部の中華料理店や市場に売られることになっていた。警察は約1万羽の鳥を没収して放したが、その中には、シマアオジという絶滅危惧種も含まれていた。シマアオジが近年激減している主な理由は、一部の中国人が好んで用にしているからだ。 1月30日に世界保健機関(WHO)が国際的な緊急事態とした新型コロナウイルスの感染拡大が、さまざまな野生動物を売っていた武漢の市場から始まったことで、中国での野生動物の取

    中国の野生動物取引はどうなる?「なんでも食べる中国人」は神話
  • 古代エジプト人が頭に載せた謎の物体、ついに発掘

    約3300年前の晩さん会。頭に円すい形の物体を載せた女性たちが描かれている。この円すいは古代エジプト美術によく登場するが、単なるシンボルか、実際に使われていたものかという議論を呼んできた。(PHOTOGRAPH BY WERNER FORMAN, UNIVERSAL IMAGES GROUP/GETTY) 古代エジプト美術には、頭に円すい形の「何か」を載せた人々が登場する。パピルスの巻物やひつぎに描かれた王族の晩さん会や神聖な儀式には、頭に円すいを載せた男女が集まっている。特定の神々と結び付くとされた、出産の風景を描いた作品に描かれることもある。 古代エジプトでは1000年以上にわたり、この円すいが広く描かれ続けたが、実在したかどうかは不明で、その意味も解明されていなかった。この謎めいた物体が発掘されたことはなく、一部の学者は単なる象徴にすぎないと考えるようになった。キリスト教美術の聖人や

    古代エジプト人が頭に載せた謎の物体、ついに発掘