アイスランド、ウェストマン諸島の住民にとって、たくさんのツノメドリのヒナが崖から海に投げ出される光景は、毎年の恒例行事なのだという。 なんて残酷な!とぎょっとするかもしれないが、この毎年の習慣は「パフィリングシーズン」として知られていて、命を救うための重要な取り組みなのだ。 ツノメドリは英語で「パフィン」と言うため、この恒例行事が行われるシーズンは「パフィリングシーズン」と名付けられた。 光害で方向感覚が狂い海を見つけられないツノメドリ ウミスズメ科に分類されるニシツノメドリのヒナは、海にそびえる高い崖に作られた巣で生まれる。 巣立ちの頃を迎えると、彼らはコロニーから飛び立ち、海で数年間過ごした後、陸地に戻ってきて繁殖活動に入る。 ツノメドリは月明かりを追って海を見つけるのが習慣だが、今、街の明かりが彼らの方向感覚を惑わせてしまう問題が起きているのだという。 彼らは人工的な照明を月の光と勘