国土交通省が先月公表した2015年度の道路交通量調査で、平日昼間(午前7時~午後7時)の一般道の交通量上位7路線に、新潟市内のバイパス3カ所が入った。この調査は単に車の量が多いだけでなく、多くの車を渋滞なくさばける立派な道でないと上位に行かない。過去には全国一にもなったことのある新潟のバイパス。地方都市になぜこれほどの道が整備されたのかを探っていくと、一人の官僚の奮闘が見えてきた。【堀祐馬】 【写真特集】フェラーリなどスーパーカー8台が多重事故 上位7路線に入ったのは、新潟バイパスの2カ所と、新潟西バイパスの1カ所。西区から中央区を通って東区までを結ぶ新潟バイパスは、西区曽和から延びる新潟西バイパス、東区海老ケ瀬と新発田市を結ぶ新新バイパスなどとつながる。三つのバイパスの総延長は実に37キロにわたり、市内交通の要を担っている。最大6車線の道路はほぼ全線が立体交差化され、信号がないうえに料