ごみ箱に投げ捨てた刺し身をまな板に戻す、床にすり付けた肉をフライヤーで揚げる――。店員による不適切な行為の動画投稿がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で拡散された。いわゆる「ネット炎上」が2019年2月上旬から相次ぎ、テレビのニュースでも大きく取り上げられた。動画の「舞台」になった企業は、謝罪や再発防止策の立案など対応に追われる事態になった。 一連の騒動を見て、2013年ごろに続発したTwitter(ツイッター)に投稿された不適切な写真による炎上を思い出した人も多いだろう。コンビニエンスストアのアイスクリーム用の冷凍庫内で人が寝そべった写真、そば屋の厨房での不衛生な行動を撮った写真はよく知られている。そのコンビニは閉店し、そば屋は倒産に追い込まれた。不適切な画像をTwitterに投稿するばかげた行為を指して、「バカッター」と呼ぶ人たちもいた。 2013年のバカッター騒動と今回