2005年のJ1昇格から、今年で10年目----。節目となる今シーズンも、大宮は残留争いに巻き込まれた。8月に大熊清監督を解任し、渋谷洋樹コーチを新監督に据えると、一時は降格圏を脱出。しかし、第31節・広島戦で引き分けて再度16位に沈むと、そこからの浮上は叶(かな)わなかった。最終節、ホームで行なわれたC大阪戦は2−0で快勝したものの、15位の清水に勝ち点1及ばず、大宮の来季J2降格が決定。過去9シーズン、しぶとくJ1に残り続け、メディアにも取り上げられた「残留力」は、今季ついに発揮されなかった。 最終節は勝利したものの、大宮アルディージャのJ2降格が決定した シーズン途中の様々なテコ入れも、結局は奏功しなかった。それだけ、開幕9試合で勝ち点7しか残せなかった序盤の傷が大きかったということだろう。昨年までの中心選手だったFWノヴァコヴィッチ(現・清水)、MF青木拓矢(現・浦和)、DF下平匠