現在[注 6]辞事典に記載されているルイベの主原料は、サケ類、コマイ、タラ、ホタテガイの4種類のみであるが[1][2][3][4]、一般には、イカ(烏賊)の沖漬けはしばしば凍らせた状態で食べられることから、これも「ルイベ」と呼ばれることがある[注 7]。 蝦夷および北海道(近代以前の北海道と以後の北海道)では、晩秋から初冬にかけての寒い時期に獲れたサケ(鮭)やシシャモを軒下に吊るすか、雪の中に埋めて冷凍保存していた[10][11]。 冷凍することで、保存性が高まると同時に広節裂頭条虫(サナダムシ)やアニサキスなどの寄生虫が死滅する[12]。さらに、冷凍する過程で水分が適度に抜けるが、同時に脂も適度に落ちるので、サケの多すぎる脂と生臭さを低減することができ、その分だけサケの程よい脂と好い匂いを旨さや風味として強く感じることができるという。サケ以外にもコマイなど様々な魚がルイベに加工された[注