2020年07月08日13時30分 【特集】OPECプラスは減産規模の舵取りで難航必至、米大統領選も焦点に <コモディティ特集> 来週、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国によるOPECプラスは、共同技術委員会(JTC)を14日に、共同閣僚監視委員会(JMMC)を15日に行う。5月から行われている日量1000万バレル近い過去最大規模の原油減産は今月で終了する予定だが、8月以降は減産規模を本当に縮小するのだろうか。 ●過剰在庫の取り崩しには更なる需要回復が必要 先月、OPECが公表した月報で、経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫は4月に30億6900万バレルまで急増した。コロナショックによる石油需要の喪失で3月に続き過剰在庫が急拡大している。4月には2015~19年のレンジ上限も上回っており、供給過剰は明らかである。 5月以降はOPEC加盟国を中心とした大規模減産とコロナショッ