NTTは12日、普通株式1株を25株にする株式分割を発表した。島田明社長は決算説明会で、投資単位の引き下げで小学生など若年層が買えるようになるとし、投資家層を幅広い世代に拡大したいと述べた。 島田社長は、小学生の間で金融リテラシーが高まっているがその主な投資対象は米国企業だとし、分割により投資に必要な最低額を米アマゾン・ドット・コムやグーグルの親会社米アルファベット並みにすることでNTT株を取得しやすくなると語った。分割は7月1日からで、最低投資額は現在が40万円とすると1万6000円になるという。 NTTの株式分割は、2024年以降に税制優遇制度であるNISA(少額投資非課税制度)が恒久化され、年間の投資上限額が1人あたり最大360万円まで拡大される動きと合致している。島田社長によると、現状では同社の個人株主の過半が70歳台だという。 NTTは同日、前期(2023年3月期)の当期利益が前