2~3年前まで、ゲーム業界全体は、大事な仕事をサボっていました。 それは「新しい才能の発掘」です。テレビゲーム製作は数億円(ときには数十億円)が必要なビジネスになりました。どれだけ「やる気」と「才能」があるクリエイターであっても、おいそれと参入できない市場にしてしまったのです。これでは新しい血が流れ込んでくるはずがありません。ゲーム市場が縮小を続けたのも、当然のことといえるでしょう。 しかしいま、この流れは変わろうとしています。先陣を切ったのはニンテンドーDS。ソフト開発資金が小さいのに市場は巨大。ローリスクでハイリターンな市場を用意することで、メーカーが参入しやすい環境を整えました。2007年だけでも、ソフト販売元は80社に達しています。マシン発売時期に差があるとはいえ、Wiiが30社前後、PS3が20社前後の販売元であるのと比較しても、圧倒的に「参入しやすいマシン」であることが分かるで