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短編小説のつどいに関するmacchaunoのブックマーク (10)

  • 雨の日、桜の木の下の少女たち - 平熱オフビート

    novelcluster.hatenablog.jp こちらに参加します。 雨の日は雨のにおいが支配する。普段、街中にふわふわと漂っている柑橘系の防腐剤のにおいは、雨のにおいに覆い隠されていた。 朝からの雨、彼は開店前のスーパーの庇で雨宿りをして、車道を挟んだ向こう側の歩道に目を向けていた。そこには小さな公園があり、桜の木があり、その下に何人かの少女たちが集っていた。彼女らはみな薄地の長袖の制服を着ていた。春の、桜の季節のセーラー服だ。白地に紺の襟。スカーフの色はそれぞれで違っていて、臙脂か水色か乳白色。学年の違いを示しているのかもしれない。けれど、彼には彼女たちの誰が一年生か二年生か三年生かの見分けはつかない。同じ年代にいなければ、一年二年の差などわからないものだ。 桜の木は歩道の上にまで枝を伸ばしていて、雨に散る花びらが、濡れて濃い灰色に染まったアスファルトを彩っていた。色の違う地面は

    雨の日、桜の木の下の少女たち - 平熱オフビート
  • 第十一回短編小説の集い 感想集 テーマは祭りでした。 - 今日の十分日記

    朝のゴールデンタイムを有効利用しているまさりんです。 朝起きてから三〇分をそう呼ぶのだそうです。最後のゼロスケさんの作品を拝読している最中に、心地よく眠りの世界に入ってしまいました。だから、起きてカロリーメイトで朝をとり、とにかく感想を書き上げました。それでは行ってみましょう。 とその前に、これは9月12日に書いています。鬼怒川近辺では台風による大雨で大きな被害が出ています。また他の地域でも同様に苦労されている方もいると思います。お見舞い申し上げます。 novelcluster.hatenablog.jp 今回の作品群を読むと多くの方が、「喪失感」と「リンゴ飴」を共通のモチーフとして使っていたと思います。「リンゴ飴」は置きます(^_^;) 「喪失感」は面白かった。やはり、いつしか終わってしまう、祭りの宿命からか、喪失感を描こうという気分になるのですね。拙作もちょっとそういうところがありま

    第十一回短編小説の集い 感想集 テーマは祭りでした。 - 今日の十分日記
    macchauno
    macchauno 2015/09/12
    感想ありがとうございます。「氷男」の模倣やりたかったんだわ自分、とご指摘で気付きました。
  • 天気予報 (第9回短編小説の集い 参加作) - 空想少年通信

    はじめに 短編小説の集い「のべらっくす」さん企画。添嶋が参加して5回目。通算9回目だそうです。 novelcluster.hatenablog.jp 今回のテーマは雨だそうです。去年(あれ、一昨年?)、雨をテーマに掌編集を作って、文学フリマで頒布しましたが、雨はいろいろ喚起させてくれる、良いテーマですね。今回は、えーと、雨を降らせる人、の話し(たぶん)。3700字強かな。 では、続きを読む、からどうぞ。 「天気予報」 朝、自分の持ち場に着くとスケジュールを確認する。月間の予定と、修正後の週間予定、それと明日の予報。 ワールドウエザー社に勤める彼の仕事は天気の調節だ。予報にしたがって、日光、雲、雨、風、時には雪や雷などのバルブやスイッチを調節するのがその役目だ。すべての気象が自在に操れるようになった現在、そのわりにはレトロな仕組みですべてを調節していた。 明日とあさっては雨。なんだ、あさって

    天気予報 (第9回短編小説の集い 参加作) - 空想少年通信
    macchauno
    macchauno 2015/06/30
    いつもながらですが、優しい。
  • 【創作】雨男 - K Diary

    久しぶりに書いた。novelcluster.hatenablog.jp 晴彦は晴彦なんて名前のくせに彼は雨男である。いや、元来はその名に違わず晴男だったのだ。しかし、彼はてるてる坊主に願ってしまったのである。雨男にしてください、と。中学三年生の時。運動会の前日。晴彦はどうしても、どうしても、どーしても運動会に出たくなかった。それは彼の運動神経が悪いから、スカタンだからという理由ではなく、単純にだるかったからである。めんどくさかったからである。誰しもなんとなく、何をするのもめんどうだなあ、やりたくないなあ、超だるいなあ、もうまったくやってらんねーよ、と思う時はある。晴彦の場合、運動会の前日がなぜだかそういうモードであった。そんなわけで、その日、晴彦はてるてる坊主を作って、逆さづりにした。そして、明日は雨にしてくださいな、と願った。しかし、晴彦は帰来の晴男。自分で言うのもなんだけれど、俺の晴男

    【創作】雨男 - K Diary
  • 私は家に帰りたい【短編】 - きまやのきまま屋

    短編小説の集い 第0回に参加させていただいて、それっきりになっていた『短編小説の集い「のべらっくす」』。三人称とかテーマとか、私には少し難しくて…。 novelcluster.hatenablog.jp 今回、久しぶりに参加させていただきます! 私は家に帰りたい photo by Roderick Usher 隣県まで車を走らせ、彼氏と温泉に向かっている車中、黙々と運転する彼氏の横顔を見ながら、深雪が考えるのは夫のことだ。 出張の多い夫は今週末も家には帰らない。僕が毎週いないと寂しいだろうから友達旅行して構わないよ、と言った夫の言葉に従っているのか、彼氏とのお泊りデートを能動的に楽しんでいるのか、深雪は自分で自分のやっていることの意味が、それにまつわる感情がよく分からない。 それでも温泉は好きだし遠出のドライブは楽しい。そして留守番の一人の夜は淋しい。結局私は欲望のままに生きているだけな

    私は家に帰りたい【短編】 - きまやのきまま屋
    macchauno
    macchauno 2015/06/30
    "けれどそれは慣れた混乱で、もはや親しい。"
  • 「山の犬」 第八回 短編小説の集い - 虫篝

    2015-05-26 「山の犬」 第八回 短編小説の集い 小説 短編小説の集い はじめまして。巴莉(ともり)と申します。 短編小説の集い「のべらっくす」さんに初参加します。 昨日の記事で時間的に難しいと書いたのですが、なんとか書き上げることができました。 生まれてはじめて小説を書いたのは数ヶ月前、当に素人なので、恥ずかしさでいっぱいです。 ブログもやったことがなく、ないない尽くしでとても緊張しております。 小説の中身はもちろん、ブログ運営などでも目に付く点がありましたら、ご指摘いただけると嬉しいです。 どうぞよろしくお願いいたします。 第八回:お題「緑」 【第8回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」novelcluster.hatenablog.jp 山の犬 面接からの帰り道、駅前でみどり色の犬を見た。  犬は駅の出口から少し離れた生け垣の前に行儀よく

    「山の犬」 第八回 短編小説の集い - 虫篝
  • カエルくん(第8回短編小説の集い 参加作) - 空想少年通信

    はじめに 短編小説の集い「のべらっくす」さんへの参加作です。通算四つ目。 今回のテーマは緑だそうです。オフコースの曲に「緑の日々」って言うのがありましたね。 novelcluster.hatenablog.jp さて、今回は「カエルくん」。ふたりは友だち、とか、セサミストリートのカーミットとかいろいろ思いつくんですけど、カエル顔でカエル好きなカエルくんのなんてことはない話。3000字弱です。 では、続きを読むからどうぞ。 「カエルくん」 カエルくんは顔がカエルに似ているからカエルくんと呼ばれている。 人はアマガエルのつもりでいるが実際にはトノサマガエルくらいの感じだ。大きな体と大きな手足。大きな口は愛敬があるようにみえなくもないけれど。 身の回りのものもカエルのイラストが入っていたり、緑色のものが多かったりする。カエルくんはいつも白いポロシャツに濃い緑色のパンツ、緑色のかばんといういでた

    カエルくん(第8回短編小説の集い 参加作) - 空想少年通信
  • ひとかりしちろ 第8回 短編小説の集い参加作品 - 菅野樹のよもやま

    2015-05-20 ひとかりしちろ 第8回 短編小説の集い参加作品 【第8回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」novelcluster.hatenablog.j 今回のお題は「緑」。 うん、緑。 よろしくお願いいたします。 ひとかりしちろ 気が付けばいつの間にか虫ばかりが騒ぐ季節。何時ものように、黙々と山道を歩いていた七朗はそれに気付いて、足を止める。天空には満月があり、木の影、草の影がくっきりとし、そうして彼の影も足元に伸びていた。己の影の、その背が丸くなっている。息をするのも忘れるほどに、歯をいしばっていたらしく、無精髭に覆われ罅割れた唇から小さな溜息が漏れた。 ここのところ、「商い」がうまくいかずに、うにも困る日が続いている。元の色は何色であったのか、汗と汚れで鈍色になった小袖、黒袴はあちこち擦り切れている。首には煮物のような色になった布を

    ひとかりしちろ 第8回 短編小説の集い参加作品 - 菅野樹のよもやま
  • 【第7回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」

    世俗のしがらみや承認欲求に疲れた紳士淑女の皆様、ようこそいらっしゃいました。ここでは目の前の純粋な表現だけを追究して楽しみましょう。 【企画概要】 短編小説を各ブログにアップしてもらい、このブログでまとめます。そしてその後このブログで主催者が振り返りを行います。 【企画の目的】 はてなブログ内では「小説」をメインにしたブログが他のサービスより目立たず、せっかく情緒的な文章を書く人がいてもなかなか話題にならないので、ひとつ企画を立てることで小説の力っていうのを見せるのがひとつです。ほかに文章力を身に着けたい! と思っても「読者がいない!」とか「自分の文章はどうおかしいのかわからない!」という人が客観的に自己の文章を見直すきっかけになればと思います。 【参加条件・参加方法】 はてなブログ・はてなダイアリーからの投稿に限らせていただきます。 (はてな匿名ダイアリーからは受け付けません!) はてな

    【第7回】短編小説の集いのお知らせと募集要項 - 短編小説の集い「のべらっくす」
    macchauno
    macchauno 2015/04/20
    みら…?ウッあたまが
  • 『桜の花』あとがきのようなもの ~絵本と児童書も紹介します - バンビのあくび

    昨日は息子の入学式でした。 中学校の入学式ともなると、小学校よりさらに淡々と進んで行きます。 校長先生はやたらと「自立」を連呼していました。そんで20分ぐらい喋ってました。ちょいと話が長いからまとめた方が良いと思いました。 中学校の校舎はまだ築5年程度で新しいため、中が素敵な造りとなっておりました。教室の天井がフラットではなく、かまぼこをひっくり返したような形をしていました。真ん中が下がっているのです。あれは採光を考えてのデザインなのかしら?私が知っている四角い校舎とはえらい違いです。 体育館と教室の間にはよくある渡り廊下はなく、全部が1つの大きな建物になっていました。なんだかすげぇのです。 色々面白そうなので、授業参観へ行った時にでもちょっくら探検してみようと思っていますー。 *** 先日、こちらのお話を書きました。 bambi-eco1020.hatenablog.com 息子の卒業式

    『桜の花』あとがきのようなもの ~絵本と児童書も紹介します - バンビのあくび
    macchauno
    macchauno 2015/04/08
    あったかかったです/マールとおばあちゃん読んでみたい
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