タグ

ブックマーク / bunshun.jp (41)

  • (3ページ目)実績ではなく失言で思い出される政治家・森喜朗が居座り続けた「もう一つの失われた20年」 | 文春オンライン

    “無責任体質”の起源 では現在の東京五輪の組織委の会長にはどのようにしてなったのか。 「組織委の会長には就任する前、森さんは“(会長は)財界から出すのが一番いい”などと周囲に話していましたが、心は全く違った。“自分が会長をやる”と密かに官邸に働きかけていたのです」(週刊新潮2015年8月13・20日号)、「『財界人に断られ、安倍総理からも電話があり引き受けるしかなかった』と語っていますが、森氏がやる気だというのは、官邸にも伝わっていました」(週刊文春2017年1月5・12日号)。 ©文藝春秋 このように、総理大臣もオリンピックの組織委の会長も自分からやりたいと言ったのではなく、誰かに「推されたから」「頼まれたから」やっているという立場をとる。これが森喜朗の無責任さの根源にある。 「彼はいままで責任を取ったことがない」 そして今回の失言では、「辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないか

    (3ページ目)実績ではなく失言で思い出される政治家・森喜朗が居座り続けた「もう一つの失われた20年」 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2021/02/10
    “「森喜朗」とは、もう一つの「失われた20年」であるかのようだ。”
  • (3ページ目)名作『ジョゼと虎と魚たち』アニメ版は“純愛推し”だが…消された「性被害」の重み | 文春オンライン

    何重もの性嫌悪を乗り越えるところからスタートせざるを得ない ジョゼが性愛の主体になるには、まずこの何重もの性嫌悪というハードルを大変な苦労により乗り越える所からスタートせざるを得ない。 それは苦しみの終わりではなく始まりだ。実写版のベッドシーン直前、「俺は隣のエロオヤジ(上述の男)とは違うし」と言う恒夫に対し、ジョゼは「どう違うの?」と問う。ジョゼはこの先の人生、相手が恒夫であれ他の誰であれ、男と交際している時は決してこの問いから解放されることは無いだろう。 「障害者 女性」でググると、出てくる内容があまりに「性」に偏っている事に驚かされる。セックスの体位等についてのあけすけなサイトが多い。サジェストされるワードも性的なものが多いが、その中でも個人的に一番怖かったのは「障害者 綺麗な子」という文字列だった。女性障害者達自身が発する意見や、また切実に必要としているであろう情報を、彼女達を消費

    (3ページ目)名作『ジョゼと虎と魚たち』アニメ版は“純愛推し”だが…消された「性被害」の重み | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2021/01/22
  • 「マーヴェル」じゃないアメコミの魅力 「すべての人のヒーロー」とは | 文春オンライン

    2017年、次々にメガヒットして巨大なエンターテインメント帝国となったマーヴェル・コミックスの映画化作品群に対して、ライバルのDCコミックスの映画化は、バットマンとスーパーマンの2トップを抱えながら興行的に低迷していた。 それを打開する突破口になったのが、パティ・ジェンキンス監督の『ワンダーウーマン』だった。スーパーヒーロー映画には珍しく観客の半分近くが女性で、女性監督の映画として史上最高の興行収入を記録した。 「ずっとワンダーウーマンのファンでした」 「私はずっとワンダーウーマンのファンでした」ジェンキンスは語る。「いつか人々を感動させるものが作りたいとずっと夢見てきました。だから自分がこうしていることが魔法のように思われます」 『ワンダーウーマン』は「プリンセスもの」のおとぎ話として始まる。超能力を持った女戦士だけが暮らす島で育った王女ダイアナ(ガル・ガドット)が、生まれて初めて見た男

    「マーヴェル」じゃないアメコミの魅力 「すべての人のヒーロー」とは | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2021/01/04
  • キラキラ夫婦が吊し上げ…「豚解体風呂」とホームレス記事“炎上”事件から考える言論の自由 | 文春オンライン

    11月16日夕方、私は埼玉県北部の県道沿いを、ビールのロング缶12が入ったコンビニのビニール袋を手に歩いていた。目的は最近話題の群馬・埼玉両県での家畜窃盗事件の取材だ。 事前に目星をつけていたアパートの部屋に向かい、アポ無しでインターホンを押すと、髪の毛を茶色く染めた東南アジア系の若者が顔を出した。私が連れてきたベトナム難民2世(日育ち)の友人が、事前の打ち合わせ通り、ネイティヴのベトナム語で一気に畳み掛ける。 「やあ、お兄さん! 元気かい? ビールを飲まないか? ああ、こっちにいるのは日人の記者だ。警察じゃないし、お兄さんに危害を加えるわけじゃないから安心してね。さあ、一緒に乾杯しようぜ!」 若者ははじめ驚いた表情を浮かべたものの、初対面にもかかわらず私たちを部屋に上げてくれた。この部屋は技能実習先から逃亡したベトナム人不法就労者たちのアジトである。最近、同居していた仲間8人のうち

    キラキラ夫婦が吊し上げ…「豚解体風呂」とホームレス記事“炎上”事件から考える言論の自由 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/11/19
  • (2ページ目)あばら骨と皮だけの日本兵、焼け野原で談笑する広島のカップル――敗戦を実感する“10枚の写真”とは? | 終戦、75年目の夏 | 文春オンライン

    あばら骨と皮だけの日兵、焼け野原で談笑する広島のカップル――敗戦を実感する“10枚の写真”とは? 『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』#2

    (2ページ目)あばら骨と皮だけの日本兵、焼け野原で談笑する広島のカップル――敗戦を実感する“10枚の写真”とは? | 終戦、75年目の夏 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/10/15
  • 「そんな仕事してんじゃん!」「ならやってみろ!」AV女優の母は娘の反抗期をどう乗り越えたのか | 文春オンライン

    「そんな仕事してんじゃん」高校で訪れた娘の反抗期 「娘は反抗期もずっとなかったんです。だけど、高校生の時に突然爆発的に来ちゃって、その時はほんと大変でした。高校に行かなくなっちゃったので、『高校くらいは卒業した方がいい』って一生懸命話してたんですけど、、『ママなんて高校卒業したって、そんな仕事してんじゃん』って言われて。一時期親子関係めっちゃくちゃになってましたね。『そんな仕事って、簡単な仕事って思うなら、今すぐ高校辞めてママみたいな仕事をしてみろ!』って話になって」 「AV女優の家族」 光文社 ──「売り言葉に買い言葉」になってしまったんですね。 「うち結構私が実践派タイプなんで。で、娘が『じゃあ、ママと一緒の仕事する』って言って、高校を辞めて風俗に入ったんです」 ──えぇっ!? 「でも、いきなり風俗っていうのはちょっと抵抗があったのか、リフレで働き始めたんですね。そこに入って1か月くら

    「そんな仕事してんじゃん!」「ならやってみろ!」AV女優の母は娘の反抗期をどう乗り越えたのか | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/10/04
  • (3ページ目)「富山市議14人ドミノ辞職」スクープから4年…映画化で波紋「富山ではどこで」「正直やめてほしい」 | 文春オンライン

    悪いことした議員やその家族も新しい人生をスタート ――ドミノから約4年経って、それを映画化することに多少のためらいがあったと砂沢さんはパンフレットに書いていますよね。 砂沢 悪いことした議員やその家族も新しい人生をスタートしている。それから不正の周りには、表に出られないほど弱い立場になってしまった協力者もいます。ですので、映画化することで、もう一回問題を蒸し返すことに消極的な時もありました。でも、あらためて問いかけることで議会も市民の生活も良い方向に向かうのであればと。そう、自分に言い聞かせています。 「富山市議会自由民主党」宛ての領収書 五百旗頭 あれだけの政治スキャンダルに発展したのに、結局その後、富山市議会はほとんど変わっていないんです。そして僕らメディアもさらなる追及や問題提起をしていない。映画化しようと思ったのは、そういう忸怩たる思いによるものもあります。 「富山市議会だけで起き

    (3ページ目)「富山市議14人ドミノ辞職」スクープから4年…映画化で波紋「富山ではどこで」「正直やめてほしい」 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/09/24
    “あの「制度論だから」って何かに似ていると思いませんか? 菅官房長官の東京新聞・望月記者への塩対応で出てくる「それは批判には当たりません」。あのコミュニケーション遮断の話法に通じるところがあるような気
  • 「富山市議14人ドミノ辞職」スクープから4年…映画化で波紋「富山ではどこで」「正直やめてほしい」 | 文春オンライン

    2016年8月、富山のローカル局「チューリップテレビ」のニュース番組が「自民党会派の富山市議 政務活動費事実と異なる報告」とスクープ。日記者クラブ賞特別賞、ギャラクシー賞報道活動部門大賞、菊池寛賞を総ざらいした一連の報道によって “富山市議会のドン”といわれていた自民党の重鎮をはじめ、半年の間に14人の議員が辞職していった。 約4年の歳月を経て映画化された政治ドキュメンタリー『はりぼて』(8月16日公開)では、政治家と取材者の人間臭さがあぶりだされ、「政治とカネ」を巡って随所に笑いの要素も込められた異色の作品だ。一方で地元の議会や議員たちをローカル局が徹底追及することへのハレーションをどうしても想像してしまうが、今は取材チームの半数が報道の現場を離れ、議員やその家族も新しい人生をスタートさせているという。単なるきれいごとで終わらせることのできないスクープ報道の映画化で、何を伝えたかったの

    「富山市議14人ドミノ辞職」スクープから4年…映画化で波紋「富山ではどこで」「正直やめてほしい」 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/08/17
  • 「日本国紀を買うなんてありえない」“普通の人々”をいないことにする「マスコミの罪」 | 文春オンライン

    『永遠の0』『海賊とよばれた男』などのベストセラーを著し、いっぽうでツイッターでは「中国韓国への攻撃的な姿勢を露骨に示し、女性蔑視的なツイートも含む」言説を書き散らす百田尚樹。 この二面性を持つ百田尚樹とはいったいどんな作家で、彼の読者とはどういった人たちなのか。百田氏人に取材を繰り返すなどしてその実相を詳らかにしたのが『ルポ 百田尚樹現象』(小学館)である。その著者でノンフィクションライターの石戸諭に話を聞いた。 「間違っているといわれている側になにがあるんだろう」 ―――書は、百田尚樹氏やその周辺人物を取材することで「向こう側」をかいたルポとあります。 石戸諭(以下、石戸) リベラルがやりがちなのは、百田尚樹に対して、あるいは安倍晋三や小池百合子でもいいですが、彼に対してどこがどう間違っているかをたくさん並べていくことです。 それを『ルポ 百田尚樹現象』では、「間違っているのはわ

    「日本国紀を買うなんてありえない」“普通の人々”をいないことにする「マスコミの罪」 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/07/19
  • 最悪拷問の恐怖…産経新聞記者によって中国“タブーメディア”に名前をさらされた話 | 文春オンライン

    想像してみてほしい。あなたにある日、大手新聞社のベテラン記者から取材依頼のメールが届いた。だが、業務に関係する話題を興味位に取り上げられたくなかったあなたは断りのメールを返信する。 ……ところが数日後、新宗教団体○教の機関紙のウェブサイトに、あなたの名前や経歴を詳しく記した記事が、あなたと「接触した」と称するその記者のコラムとして掲載された。○教は教義に政治主張が組み込まれたアクの強い団体であり、その日から上司や同僚・近隣住民があなたを見る目が妙に冷たくなった。 削除を求めたが、その後も記事はネットを漂い続けた。結果、あなたは○教と対立する危険な政治団体▲■党の党員から「○教の回し者」だとみなされ、外出するたびに謎の人物に尾行されたり、職場に中傷ビラを送りつけられたり、電話を露骨に盗聴されたりするようになった。 そこで辛抱たまらず「私は○×教とは無関係だ」と実名でSNSに書き込んだところ

    最悪拷問の恐怖…産経新聞記者によって中国“タブーメディア”に名前をさらされた話 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/07/07
  • 就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法 | 文春オンライン

    Twitterで何気なくつぶやいた就職氷河期世代である自分のホームレス体験談と、その後の意外な復活劇が多くの反響を呼んだらしく、こうやって寄稿させていただく機会を得ることになった。 あくまでも一個人の体験談ではあるのだけれど、それでも誰かの役に立てばと、一部、細部を伏せながら書いてみようと思う。 「一生このままなのだろうか」住まいを失った、2006年夏 何もすることがない――というより、何もすることができないというのが正しい。アパートを借りようとすると、現在の住所や保証人のない私には貸すことができないと言われ、アパートがないため住民票を移すことができず、それを理由に神奈川県の役所は私の話を聞いてくれることはなかった。

    就職氷河期にやっと得た職を失い……私がホームレスを抜け出した意外な方法 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/07/04
  • 「命削って作ってきたんでね」小島秀夫56歳が明かす『デススト』誕生までの“誤算と孤独” | 文春オンライン

    世界的大ヒット作『メタルギアソリッド』シリーズの監督として知られる、ゲームクリエイターの小島秀夫氏。2015年12月末にコナミから独立し、コジマプロダクションを起ち上げた同氏は、2019年11月8日、待望の新作『デス・ストランディング』(以下『デススト』)をリリースした。 舞台は、“デス・ストランディング”と呼ばれる謎の現象によって分断された世界。引き裂かれ、孤立してしまった人々のため、プレイヤーは「伝説の配達人」となり、様々な荷物を配送しながら北米大陸を再び繋ぎ合わせていく。 作の斬新なゲームシステム、重厚なストーリー、そして息を呑むような映像美は、発売直後から国内外を問わず大きな話題を呼んでいる。独立から4年――。56歳になった小島氏は『デススト』にどんな思いを託したのか。(全2回の1回目/#2に続く) ◆◆◆ ――『デススト』発売以後、プレイヤーからの反響が続々と届いていると思いま

    「命削って作ってきたんでね」小島秀夫56歳が明かす『デススト』誕生までの“誤算と孤独” | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2020/01/15
  • 「空気を読まない人」望月衣塑子記者はなぜ目立ってしまうのか | 文春オンライン

    9月の終わり、森達也監督から突然メールが届いた。「新作映画の内覧試写をやるので、観て感想を教えてほしい」。新作映画とは、東京新聞の望月衣塑子記者を追ったドキュメンタリー『i-新聞記者ドキュメント』のことだ。 うーーむ。予定された日時のスケジュールは空いていたが、完成した作品を映画館で初めて観たい、という気持ちもあった。だが、あの森達也の製作過程を垣間見られる、という欲望の方が勝り、指定された場所に赴いた。 「率直な意見を言ってほしい」 映画の編集をしている会社の会議室に、森監督含め映画のスタッフが4人、私も含めドキュメンタリー番組や映画に携わる外部のディレクターやプロデューサーが5人、合計9人が集まって編集の最終段階の映像を観た。その時の尺は2時間を少し超えていて、「あと5分から10分短くしたい、率直な意見を言ってほしい」と森に言われた。 ドキュメンタリー製作の経験を積めば積むほど、他者が

    「空気を読まない人」望月衣塑子記者はなぜ目立ってしまうのか | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2019/12/11
  • 「ももクロさんと共演したとき……」歌手デビュー50周年・串田アキラが語る“次世代への思い” | 文春オンライン

    ◆◆◆ ――串田さんはデビュー前、米軍基地などで歌われていたそうですね。 串田 はい、10代の頃ですね。沖縄が返還される前で、厚木、座間、横浜などに米軍のベースキャンプがあったんです。根岸の競馬場跡や山下にも米軍の施設があったので、そういう場所をまわって歌っていましたね。 50周年記念ベストアルバム『Delight』 もともとアメリカ音楽、レイ・チャールズとか、ナット・キング・コールとか、『ショットガン』のジュニア・ウォーカーなどがとにかく好きで聴いていました。日はその頃、グループサウンズが流行りかけていましたが、僕は何か違うな、という感じでした。中学生の頃はラテンを聴いていましたね。あと、ジョニー・ディアフィールドの『悲しき少年兵』を聴いて感動していました。 そんな風にアメリカ音楽にどんどんのめりこんでいって。それであるとき、横浜にある外国人専用のクラブへバンドを見に行って、「うわ

    「ももクロさんと共演したとき……」歌手デビュー50周年・串田アキラが語る“次世代への思い” | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2019/12/11
  • 富士通などのSIerの惨状を見ていると、太平洋戦争で負けた大日本帝国を思い出す――2019上半期BEST5 | 文春オンライン

    *  *  * 猪瀬直樹さんの往年の名著に『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫)があります。私も引っ越しのたびに棚を整理するものの毎回生き残り、半年に一度ぐらいは目を通すぐらいに現代でも通用する非常に興味深い記述の多い内容に涙するわけであります。 ここまで鮮やかな筆致で戦前の空気感や日の俊英たちの軌跡を描いておきながら、猪瀬直樹さんご自身はカバンに5,000万円が入らず謎の借用書片手に東京都知事の職を追われてしまい『平成25年冬の敗戦』状態になっておったのが物悲しいです。書と並び、戦前の日組織について一般に語られるレベルで大きな影響を与えた『失敗の質―日軍の組織論的研究』(戸部良一ほか・著、中公文庫)もまた、日って何でこんなつらくて勝てない組織なの? という話が並んでいるので興味津々であります。 日人が経営の組織はだいたい同じ問題を抱えている で、先日、日の大手SIerであり

    富士通などのSIerの惨状を見ていると、太平洋戦争で負けた大日本帝国を思い出す――2019上半期BEST5 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2019/08/21
  • 「キモくて金のないおっさん」と「見えない弱者」の話をしよう | 文春オンライン

    吉川ばんび 佐々木さんの書かれた「『キモくて金のないおっさん』を救うために、当の正義の話をしよう」を拝読しました。「弱者として認定してもらえない人たち」の問題は私も記事にしたことがありますが、非常に根深い問題ですよね。 佐々木俊尚 「誰が社会的弱者を選別するか?」というと、メディア側なんですよ。そして選別されたのは「美しくて儚げで、可愛げのある弱者」、例えば身体障害者やLGBTの方がそうですよね。 吉川 マスメディアの力によって世間へ広く認知され、注目されたことで「守らないといけない弱者だ」と大衆に認められた人たちですね。 今までの価値観での「弱者」ではもはや語れない 佐々木 一方で「キモくて金のないおっさん」は、認められなかった弱者の象徴だと思うんです。昔は総中流社会で安定していたから、普通のサラリーマンは、大した取り柄がなくても働いていて、かつて宮台真司さんが「終わりなき日常」と言っ

    「キモくて金のないおっさん」と「見えない弱者」の話をしよう | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2019/03/18
  • 賛否両論の『ボヘミアン・ラプソディ』5回見てわかった「ラスト21分」4つのウソ | 文春オンライン

    映画は嘘をつく。なぜか。観客に嘘を真実だと思い込ませるためである。映画『ボヘミアン・ラプソディ』(ブライアン・シンガー監督、2018年)はきわめて巧妙にこの逆説を生き抜いている。 筆者は特別熱心なクイーンのファンというわけではない。正直に言えば、『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞している間、「聴いたことはあるけれど、これもクイーンの曲だったのか」という体験を何度もした。そして、気がついたときにはすっかりこの映画に夢中になっていた。 それでは、この映画の何にそれほどの魅力を感じたのか。クイーンの音楽そのものに人を惹きつける魅力があることは言うまでもないだろう。この映画に批判的な見解を示す人の多くも、クイーンの音楽を否定しているわけではない。むしろ、コアなファンほど、史実の改変や脚色を施された映画の物語を問題にしているように思われる。 一方で、映画は世界中で驚異的な大ヒットを記録している。筆者の

    賛否両論の『ボヘミアン・ラプソディ』5回見てわかった「ラスト21分」4つのウソ | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2018/11/27
  • 「暑さはチャンス」なぜ東京オリンピックは「太平洋戦争化」してしまうのか? | 文春オンライン

    「ピンチはチャンス」論法 1944年、東条英機の場合 たとえば、東条英機は1944年7月のサイパン島陥落後にこう述べている。 「正に、帝国は、曠古の(前例のない)重大局面に立つに至つたのである。しかして、今こそ、敵を撃滅して、勝を決するの絶好の機会である」 そこまでいうならば、なにか特別な秘策があるのかと思ってしまう。だが、続く箇所を読むと、それが空虚な精神論にすぎないことがわかる。 東条英機 ©AFLO 「この秋(とき)に方(あた)り皇国護持のため、我々の進むべき途は唯一つである。心中一片の妄想なく、眼中一介の死生なく、幾多の戦友並びに同胞の鮮血によつて得たる戦訓を活かし、全力を挙げて、速かに敵を撃摧し、勝利を獲得するばかりである」(『週報』1944年7月19日号) 同じような例は枚挙にいとまがない。いわく、土に戦線が近づいたので有利。いわく、空襲で日人の覚悟が固まったので有利――。

    「暑さはチャンス」なぜ東京オリンピックは「太平洋戦争化」してしまうのか? | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2018/08/01
  • みうらじゅん「めざすエロ話は上品でポップな恥さらし」です | 文春オンライン

    人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた」の書き出しでおなじみの「週刊文春」名物コラム、「人生エロエロ」。シリーズ単行の新作『人生エロエロだもの』が発売されました。 エロ大家のみらうじゅんさんも、まもなく還暦を迎えるとのこと。「週刊文春」現編集長とは、みうらさんがエロまっさりの時代からご縁があり、旧知の間柄だけに、エッセイでも相当の気合いと気遣いをされてきたようです。長年、みうらさんを担当する編集者がいろいろな角度からじんわりお訊きしました。 ◆◆◆ ――あ、ちょうど今、「週刊文春」のお原稿を書かれているところですね。締め切りの木曜日に、すみません。 みうら いえいえ。原稿は毎週、火曜日くらいから書き始めているんですが、ある程度書いておいて、木曜日に書き直しているんです。ほかの連載は締め切りのギリギリに書き始めることも多いんですけど、「人生エロエロ」だけは、余裕を持って書き始めないと

    みうらじゅん「めざすエロ話は上品でポップな恥さらし」です | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2017/10/08
  • 小島秀夫が観た『エイリアン:コヴェナント』 | 文春オンライン

    『エイリアン』の作者は誰だろう? リドリー・スコット? いや、違う。彼は映画の企画が動き出した後に、20世紀フォックスと契約を結んだ監督という立場でこの作品に携わった。 H・R・ギーガーは、もちろんエイリアンをはじめとする造形物のデザイナーだ。 『エイリアン』の原案を作ったのは、脚も担当したダン・オバノンである。ではオバノンこそが『エイリアン』の作者なのだろうか。しかし、どうもそうではないようなのだ。 リドリー・スコットによる新作『エイリアン:コヴェナント』を観ても、その疑問は解消されない。むしろ深まるばかりだ。 『エイリアン』がB級ホラーSFでない理由 1970年代半ば、『エイリアン』の原型となる脚を執筆していたダン・オバノンは、『デューン』の映画化を進めていたアレハンドロ・ホドロフスキーに声をかけられた。しかし『デューン』の企画は中止となり、オバノンは脚の執筆を再開する。友人の助

    小島秀夫が観た『エイリアン:コヴェナント』 | 文春オンライン
    macgyer
    macgyer 2017/09/19
    “しかし、リドリー・スコットがどこまで意図したのか定かではないが、これは『エイリアン』というフランチャイズの創造主(クリエイター)は誰か、というメタな謎を語っている。”