【今回取り上げる書籍】 『成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも』(鷲崎健/KADOKAWA) 最初は、単純に一ファンとして手にした本でした。 今回紹介する『成すも成さぬもないのだが これまでもこれからも』は、ラジオパーソナリティ、司会者として活躍する鷲崎健さんの初の単行本となるエッセイ集です。正直、書評で取り上げたりするつもりもなく、ただの道楽読書として、椅子にだらしなく腰掛けて駄菓子をドクペで流し込みながら読み始めたのですが、おやおやこれが想像以上の良書じゃないですか。居ずまいを正しつつ、付箋を貼りまくっているうちに気がつけば読了してしまった次第。 本書の冒頭、鷲崎さんはこのように綴ります。 <「声優やアニメクリエイター、アニソンアーティストなどの方々をお呼びしてお話を伺ったりするラジオ、通称アニラジと呼ばれる業界で日々喋ったり笑ったりする仕事をしております」 と、こう自己紹介