北太平洋に生息し、三陸沖に現れるアカウミガメは、他の海域に生息する個体より代謝が高く、冷たい海でも泳ぎ回る「寒冷地仕様」であるとの分析結果を、東京大大気海洋研究所などのチームがまとめた。爬虫(はちゅう)類のアカウミガメは一般に、水温が下がると動きが鈍り、冬眠に近い状態になる。チームの佐藤克文・東京大教授(海洋生物学)は「三陸の海は餌が豊富なため、低水温でも活発に動いて成長する戦略を選んだのではないか」と話している。 チームは2009~14年、小型の記録装置を付けて行動を追跡する手法「バイオロギング」で、三陸沖のア… この記事は有料記事です。 残り520文字(全文780文字)