近代日本最大の軍事クーデター「二・二六事件」。今回、見つかった「極秘文書」によって、青年将校たちの反乱と、その鎮圧にいたる「4日間」の詳細が明らかとなった。首都東京を大混乱に陥れ、国家の運命を分ける転換点となった歴史的事件の全貌に迫る。 奉勅命令で事態は緊迫 追い込まれる決起部隊 事件発生から3日目の2月28日午前5時。天皇が出した、ある命令をめぐり、事態が大きく動く。 決起部隊の行動を「天皇の意思に背いている」と断定し、直ちに元の部隊に戻らせるよう命じる奉勅命令が出されたのだ。事件発生当初は不安を抱く言葉を発していた天皇。奉勅命令によって、自らの意思を強く示した。 天皇が奉勅命令を出し、自分たちを反乱軍と位置づけたことを知った決起部隊は、天皇が自分たちの行動を認めていないこと、そして、陸軍上層部はもはや味方ではないことを確信した。 奉勅命令をきっかけに、事態は一気に緊迫していく。同じ頃、
![NスペPlus 全貌 二・二六事件 ~最高機密文書で迫る~【後編】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f3b739d9fd3649278a9896ede5b54bd05cbdd80c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.nhk.or.jp%2Fspecial%2Fplus%2Farticles%2F20190829%2Fimages%2Fmain2.jpg)