ブックマーク / academist-cf.com (18)

  • 人文学・社会科学系研究者にとって、「非常勤講師職」はどういう意味をもつか? – アンケート調査から見えたこと

    人文学・社会科学系研究者にとって、「非常勤講師職」はどういう意味をもつか? – アンケート調査から見えたこと ※ 記事は、academistのクラウドファンディングプロジェクト「人文・社会科学分野の若手研究者が抱えるキャリアの問題とは?」をもとに行われた調査結果を報告したものです。 はじめに アカデミアにおける近年の共通の課題として、若手研究者の育成をめぐる問題を挙げることができるでしょう。ですが、当然のことながら一言で若手研究者の育成といっても、その環境は分野間において大きく異なります。特に、人文学・社会科学系においてはポスドクとしての雇用先が少なく、専業非常勤講師(複数の大学の非常勤講師職によって生計を成り立たせている研究者)からテニュアへの就職が一般的である以上、非常勤講師歴を含めた教育経験の積まれ方は、研究者のキャリア形成において非常に重要な影響を与えていると考えられます。 しか

    人文学・社会科学系研究者にとって、「非常勤講師職」はどういう意味をもつか? – アンケート調査から見えたこと
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    machida77 2021/06/19
  • 天王星は巨大衝突で横倒しになり、大蒸発の果てに小さな衛星群が残る – 新たな理論モデルの発見

    太陽系の形成と惑星の自転 太陽系では、内側の軌道に岩石を主成分とした小型の地球型惑星(水星、金星、地球、火星)があり、その外側に水素・ヘリウムガスを主成分にした巨大な木星型惑星(木星、土星)、さらにその外側に氷を主成分にした中型の海王星型惑星(天王星、海王星)があります。地球は「水の惑星」のように見えますが、海の総質量は地球全体の0.01%に過ぎず、内部に染み込んだ水を含めても0.1%を超えることはないと考えられています。地球は、中心の鉄の芯に岩石層が取り巻く、からからに乾いた惑星です。海王星型惑星も表面を取り巻くガスは全体の10%ほどです。 太陽は、銀河系に漂う水素・ヘリウムガスの密度の濃い部分が収縮して形成され、原始の太陽のまわりには収縮しきれなかったガスが円盤状に取り巻き、その円盤に微量に含まれる岩石や固体成分が凝縮して無数の小天体(微惑星)が形成されます。地球型惑星は岩石微惑星が集

    天王星は巨大衝突で横倒しになり、大蒸発の果てに小さな衛星群が残る – 新たな理論モデルの発見
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    machida77 2021/02/15
  • 92歳の長生き貝、津波を生き延びていた! – 日本最長寿の二枚貝殻が明らかにする地球環境変動

    生活に大きく影響する長周期気候変動 地球の気候はさまざまな周期で変動しています。特に、太平洋においては数十年規模の周期で自然に変動する太平洋十年規模変動などが知られています。太平洋十年規模変動は海流や気圧などさまざまな要素が複雑に影響しているのですが、そのメカニズムはよくわかっていません。そのため、地球温暖化によってどのように変動特性が変化するかを理解することはとても重要です。また、北西太平洋は世界でも有数の豊かな漁場ですが、その漁業資源は太平洋十年規模変動などの気候変動に応答して大きく変動することが知られており、水産資源の変動メカニズムの理解と持続的な資源利用という観点からも重要です。しかし、観測機器による気温などの環境記録は古くても1850年代以降に限られており、さらに海洋の観測データは1950年以降に限られているという問題があります。 観測記録の無い時代の環境を調べる方法として、環境

    92歳の長生き貝、津波を生き延びていた! – 日本最長寿の二枚貝殻が明らかにする地球環境変動
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    machida77 2019/07/14
    古環境指標としてビノスガイの貝殻を使う研究
  • 鳥の種まき追跡! – 3年間の大規模調査で探る、森の果実の量と種のゆくえ

    植物と動物の共生関係 – 周散布とは? 固着性の植物にとって、種子散布は貴重な移動の機会です。植物の多くは、動物に種子を散布してもらっています。動物による種子散布でよく見られるものが「周散布」です。周散布とは、植物が種子の“周り”の果肉を動物に提供し、動物が果実をべて種子を糞として排出することで、種子の散布が成り立つというものです。植物側にも動物側にも利益がある、共生関係といえます。 周散布は温帯林の樹木種の35~44%、熱帯雨林では75~90%を占めており、動物が森づくりに大きくかかわっています。実際、森林伐採や狩猟で動物がいなくなった森は空洞の森といわれ、種子散布されなくった樹木の世代交代が上手くいかなくなっています。 周散布にはナメクジやゴキブリ、バッタなどの無脊椎動物から、カメ、カラス、クマ、ゾウなどの脊椎動物まで多くの動物が参加します。雨季に林床が水に沈む南米の湿地林

    鳥の種まき追跡! – 3年間の大規模調査で探る、森の果実の量と種のゆくえ
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    machida77 2019/02/26
    森林総研が小川試験地で行った調査
  • “車輪細胞”見つけた! – 魚類皮膚の細胞が移動する原動力とは

    車輪生物はなぜいない? 車輪は人間の最も優れた発明のひとつです。私たちは自転車、自動車、列車などを利用して、地表を自由に移動することができます。同じ距離を同じ時間をかけて自転車で移動するのとランニングで移動するのを比べたとき、自転車で移動したほうがはるかに楽なことからも、車輪という移動装置がいかにエネルギー効率の高いものであるかわかります。 生命現象のエネルギー効率は人工機械のエネルギー効率よりも高いと一般的に言われています。それならば、生物は進化の過程で車輪を移動器官として獲得していてもよいはずです。しかし、大腸菌やサルモネラ菌のような細菌の鞭毛のモーター、ウンカの幼虫の後脚の歯車など、回転運動する器官は生体内に存在するものの、車輪そのものを器官として持ち、その器官を使って移動する生物はいまだ発見されていません。 車輪生物がなぜいないのかという疑問はさまざまなところで取り上げられています

    “車輪細胞”見つけた! – 魚類皮膚の細胞が移動する原動力とは
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    machida77 2018/08/21
    回転するストレスファイバの発見。
  • ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合

    外来種問題は突然に 2014年7月某日、札幌市の円山原始林で私が出会ったのは、体長15cmもの巨大な豹柄のナメクジ、マダラコウラナメクジでした。私はそれを知っていました。過去に一度だけ、ドイツ・ドレスデンの森の中で見たことがあったからです。北欧原産のナメクジがどうしてここに? 慣れ親しんだ円山の森に現れた、不似合いな新参者との突然の出会いに、目眩がしました。私の知る北海道の生態系は、これからいったいどうなってしまうのか? 我々ヒトの生活への影響は? 体長15 cmほどのマダラコウラナメクジ 市民のブログが教えてくれた 予期せぬ出会いに衝撃を受けた私は、研究室に戻るや否や、飛びつくように現状を調べ始めました。わかったことは、マダラコウラナメクジが2006年に茨城県で最初に侵入・定着が確認されたということ、さらに2010年には福島県、2012年には長野県にも侵入し勢力を拡大しているということで

    ナメクジの出現を予測する!- 市民科学と最新統計の融合
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    machida77 2018/08/10
    外来種のマダラコウラナメクジを追う研究者と市民の成果。
  • 旭川市に生息するカタツムリから新種の吸虫を発見! – 身近な環境に隠された生物多様性

    カタツムリを中間宿主とする寄生虫 子どものころに一緒に遊んだカタツムリ、そういえば大人になってからは見かけないな……。そんなひっそり生きている動物の、さらに内部に暮らす「寄生虫」に焦点を当てた大人たちがいます。寄生虫のなかでも吸虫類(扁形動物)はその発育環を完成させるために1つあるいは2つの中間宿主を必要とすることが多いのですが、一部のものはその中間宿主としてカタツムリの仲間を利用します。写真はすべて北海道旭川市に生息するカタツムリです。こんなに種類があることをご存知でしたか? 旭川市に生息するカタツムリ。公園に行けばすぐに見つけることができるが、州では見られない、もしくは数が少ないものが多い。A:エゾマイマイ、B:サッポロマイマイ、C:ヒメマイマイ、D:オカモノアラガイ、E:パツラマイマイ 今回私たちは、旭川市内にいるカタツムリがある吸虫の中間宿主になっていることを突き止めました。さら

    旭川市に生息するカタツムリから新種の吸虫を発見! – 身近な環境に隠された生物多様性
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    machida77 2018/07/30
  • 宇宙でも素粒子でもない物理学 -「統計力学」の魅力を慶應大・白石直人研究員に聞く

    「私たちの身近なスケールに近い現象にも、未解決問題はたくさんあるんです」と話すのは、慶應義塾大学・白石直人研究員。統計力学を専門とする若手物理学者だ。高校時代は、ミクロな世界を追求することであらゆる自然現象が理解できると考えていたが、必ずしもそうではないことを知り、統計力学のおもしろさに目覚めたという。今回、統計力学の基的な考えかたと、白石研究員が院生時代に発表した研究成果、統計力学の他分野への応用可能性についてお話を伺った。 ——白石さんの専門である「統計力学」とは、どのような分野なのでしょうか。 統計力学は、ミクロな要素とマクロな(大きいスケールの)現象をつなぎ合わせる役割を持った分野です。物理学者と聞くと、ものすごく大きな宇宙やものすごく小さな素粒子、極限環境で起きる現象のように「超」のつく世界を研究していると思われているかもしれませんが、実はそれだけではありません。身近なスケール

    宇宙でも素粒子でもない物理学 -「統計力学」の魅力を慶應大・白石直人研究員に聞く
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    machida77 2018/03/03
  • 東京スカイツリー®上空458mに浮遊する微生物を探れ!

    初の学術系クラウドファンディングサイトです。研究アイデアを公開することで、研究費、人材、情報が集まり、研究を加速できるプラットフォームを目指します。

    東京スカイツリー®上空458mに浮遊する微生物を探れ!
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    machida77 2018/01/19
    平山廉先生のプロジェクト
  • カメには恐竜に負けない魅力がある – カメ研究歴40年、早稲田大学・平山廉教授に聞く – academist Journal

    私たちにとって身近な生き物であるカメ。しかし、その起源や進化は、未だ明らかにされていないことが多い。それもそのはず、たくさんのカメの化石が発見されているのにも関わらず、国内のカメ研究者は片手で数えるほどしかいないからだ。早稲田大学の平山廉教授は、40年ほど前から日のカメ研究を牽引してきた研究者で、いまでも国内外を飛びまわり化石発掘に勤しむ日々を過ごしている。記事では、平山教授がカメの研究をはじめたきっかけや、これまでの研究の経緯、カメ研究の最先端について詳しくお話を伺った。 ーーまずはじめに、平山先生がカメの研究をはじめたきっかけを教えてください。 私は大学時代、経済学部に所属していたのですが、経済学にはあまり興味を持てませんでした。一方で、幼いころに読んだ化石のがずっと頭に残っていて、よく図書館で化石について独学で勉強していました。化石が好きだったからか、それまでは見るのも嫌だった

    カメには恐竜に負けない魅力がある – カメ研究歴40年、早稲田大学・平山廉教授に聞く – academist Journal
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    machida77 2017/12/22
    経済学部出身だったのか。
  • 優良な日本酒酵母のカギは、染色体の本数の増加だった!

    酒酵母は、大きく酵母Saccharomyces cerevisiaeに分類されるものです。 酵母Saccharomyces cerevisiaeは2億年ほど前、現在のユーラシア大陸の東側(中国あたり)で発生した生きものだと考えられています。 そのなかでも日酒酵母は、醸造品や醸造技術とともにユーラシア大陸から日列島に移住し、住み着いた可能性があります。平安時代の延喜式の様子には酒を造る造酒司が記載されています。大和朝廷の成立とともに優良な醸造を行うもろみが受け継がれ、そのもろみのなかに日酒酵母もいて、優良なもろみとして受け継がれてきたと考えられます。その後、鎌倉時代には寺院で造られるようになり、室町時代には民間で大規模に造られるようになりました。 大規模な酒造りには発酵力の強い日酒酵母が不可欠ですから、そのいずれかの時代から受け継がれ、長年の選抜を受けてきたのが現在の日酒酵母

    優良な日本酒酵母のカギは、染色体の本数の増加だった!
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    machida77 2017/12/14
  • 昆虫類の体壁、そして翅関節の一部は肢の付け根に由来する

    昆虫類の陸上進出を支えた「側板」 昆虫類の体は、頭・胸・腹という3つのユニットで構成され、それぞれが摂・統合、移動、消化・生殖という機能に特化しています。翅や肢を備え、移動に特化した胸部は、背板、腹板、側板と呼ばれる3つの硬化部で構成されています。 昆虫類(左)と胸部断面(右)の模式図。ピンクが背板(翅体を含む)、青が側板、緑が付属肢を示す 昆虫類は、長い間多足類(ムカデやヤスデの仲間)と近縁だと考えられてきましたが、現在では水生の甲殻類の一部から進化してきたことが明らかとなっています。水中から陸上へ生活の場を移す際にはさまざまな環境の変化に晒されますが、そのなかでも大きな違いのひとつが浮力の有無です。側板は、近縁な甲殻類にはみられない昆虫類の派生形質であり、水の浮力から離れ陸上に進出した昆虫類の体を支える頑健な体壁として、また歩行のための筋肉の付着点として、大きな役割を果たしています

    昆虫類の体壁、そして翅関節の一部は肢の付け根に由来する
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    machida77 2017/10/22
    側板の亜基節由来説の立証と翅の起源
  • ニホンアマガエル、実は日本国内東西で別種か

    東西日でちがうニホンアマガエル 古くから日人に親しまれてきたカエルのひとつがアマガエルです(図1)。春から夏に掛けて繁殖地の水田に出掛けると、華やかな大合唱が聞こえてきます。夏の終わりから秋に掛けては、繁殖地を離れて拡散し、雨の降りそうな日には人家の庭などから大きな鳴き声が聞こえています。北は北海道・利尻島から南は九州・屋久島まで日の至る所に生息する、ごくごく普通のカエルです。このアマガエルすなわちニホンアマガエルが、実は日の東西で遺伝的に大きく異なることがわかりました。今後の研究の展開によっては、東西で別々の種名がつけられる可能性があります。稿ではその発見の経緯と意義、そしてこれからの調査についてお話しいたします。 ニホンアマガエル (西日:東広島市) 先入観と外圧 2011年秋、一通のメールがドイツの研究者から届きました。ヨーロッパのアマガエルやヒキガエルを使って性決定や進

    ニホンアマガエル、実は日本国内東西で別種か
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    machida77 2017/09/14
  • 科学史の研究って、どんなことをしているの? – 国立科学博物館・有賀暢迪研究員に聞く

    科学史という研究分野をご存知だろうか。言葉をそのまま解釈すると、科学と歴史を組み合わせた学問というように捉えることができる。しかしながら、科学という言葉には多様な意味が含まれており、また歴史を調べるにしてもいつからいつまでの出来事をどのように分析するのか等、考える余地が多すぎるように思える。実際のところ、科学史研究はどのように進められているのだろうか。今回、国立科学博物館・有賀暢迪研究員に、科学史研究の基的な考えかたや、実際の研究テーマに関してお話を伺った。 ーー科学史とは、何を明らかにするための学問なのでしょうか。 読んで字のごとく、科学の歴史を明らかにすることを目的としています。ただ、「科学」という言葉で何を指すかは、人によって違うのではないでしょうか。たとえば、教科書や論文に書かれているような知識そのものを「科学」と捉えることができます。この場合、科学的知見が得られて定着するまでの

    科学史の研究って、どんなことをしているの? – 国立科学博物館・有賀暢迪研究員に聞く
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    machida77 2017/05/02
  • ゆりかごから墓場まで – 生物考古学が明らかにする江戸時代のあるおばあさんの一生

    生物考古学の発展 縄文時代や江戸時代など、過去の人びとの暮らしや生死を明らかにする研究分野というと、多くの方々は考古学や歴史学を思い浮かべるのではないでしょうか。そうした分野に加えて、生物考古学 (bioarchaeology)という研究分野があります。遺跡から出土した人骨や動物骨の形態を調べたり、DNAを分析したり、化学分析を実施したりなど、生物学や地球化学の手法を主に利用して、当時の人びとの生死、性、健康状態、集団構造など、考古学や歴史学上の研究課題に答えようとする分野です。 生物考古学の特徴のひとつは、そのアプローチの多様さです。ほかの分野の最先端の分析手法によって得られた知見を、考古学や文献史学の情報と組み合わせることで、従来の研究よりずっと鮮やかに、多方面から、過去の人びとの生き様を復元できるようになります。 今回、私たちは、同位体分析という手法を適用することにより、江戸時代の

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    machida77 2017/01/05
    明石藩家老の家の女性の人骨の調査から。
  • 致死温度に近い温泉に生息するオタマジャクシの発見

    両生類の幼生は、どれほどの水温まで生息することができるのでしょうか? 稿では、最近私たちがトカラ列島口之島にて確認した、温泉を利用するリュウキュウカジカガエルについて紹介します。 周囲の温度に影響を受けやすい外温動物にとって、外気温や水温は生息可能性を決める重要な要素のひとつです。両生類とて例外ではなく、特にオタマジャクシの生存には、水温が大きな影響をもっていることが知られています。また、オタマジャクシは極端に高いあるいは低い水温を避けることも報告されています。 一方で、僅かではありますが、オタマジャクシが温泉地帯の温かい水の中に生息していることも報告されています。そのなかでも有名な例が、台湾のリュウキュウカジカガエルで、 40度近くの温泉水中での生息が確認されています。また実験下では、40度以上の温水にも耐えられることが示されており、この優れた温度耐性が温泉中での生存を可能にしていると

    致死温度に近い温泉に生息するオタマジャクシの発見
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    machida77 2016/11/08
  • 孔雀の羽を人工的に作る! – コロイド粒子を用いた構造色による次世代インクの開発

    孔雀の羽の発色機構 雄の孔雀の羽を見たことはありますか? 非常に鮮やかな色の羽を持つことで有名な孔雀ですが、実はこの色は、色素由来ではなく構造由来の色、すなわち構造色であることがわかっています。 構造色とは、微細構造に光が当たった際の光の干渉や回折、散乱によって発現する色のことで、身近な例だと、シャボン玉やCD、貝殻の裏側の色などが挙げられます。孔雀の羽には、メラニン顆粒という私たちの髪やイカ墨中に含まれる黒褐色の粒子が規則的に配列しています。その配列に光が当たると構造色が発現するのですが、孔雀の羽の場合には、メラニン顆粒の黒色が余分な散乱光を吸収するため、非常に鮮やかな構造色となります。 しかし、メラニン顆粒は生体内で複雑な酵素反応を経て合成されているため、人工的に作るのは困難です。もし、メラニン顆粒を模倣したコロイド粒子を人工的に合成することができれば、孔雀の羽のような鮮やかで視認性の

    孔雀の羽を人工的に作る! – コロイド粒子を用いた構造色による次世代インクの開発
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    machida77 2016/11/07
  • 太古の海洋爬虫類モササウルスの眼の機構を調べたい!

    残された化石から眼を復元し、彼らの見ていた世界を知りたい 恐竜時代に広い海を占拠していた巨大なトカゲ「モササウルス」。トカゲで有りながら水中で暮らす不思議な生物で、分かっていないことが多いそうです。山下さんは、今生きているトカゲの眼の情報を手がかりにしながら、モササウルスの眼の構造の特定に努めています。ーモササウルスはどれくらい視力が良かったのか?活動時間は?潜る深さは?ーこれらの謎を明らかにすべく、沢山の標を集めて分析しています。「目標は200以上の個体から眼のデータを取ることです!」と意気込む山下さんを、是非ご支援お願いします! 自己紹介 はじめまして。山下桃と申します。私の研究では「モササウルス」という謎に包まれた生物の生態を、彼らの「眼」という器官から読み取ることを目指しています。 謎多き”海の猛獣”モササウルス モササウルス類は、恐竜の時代(中生代白亜紀)に生きていた海の

    太古の海洋爬虫類モササウルスの眼の機構を調べたい!
    machida77
    machida77 2015/01/02
    山下桃氏のクラウドファンディング中の研究
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