2010.11.17 第274回 QE2バブル崩壊へ カテゴリ:カテゴリ未分類 11月4日付けワシントンポスト紙へのバーナンキFRB議長の寄稿を読んで首をかしげてしまいました。「(QE2が与える効果として)株価の上昇は消費者の資産を増加させ、信頼感の増加を通じて支出を刺激する。支出の増加は所得や利益向上を通じて経済成長を支える。」-実際8月末、ジャクソンホールで同議長がQE2(第二弾量的緩和策)を示唆して以降、その期待から株式相場は上昇してきました。しかし前回書かせていただいた通りQE2は世紀の大実験であり、FRBの使命である「雇用の最大化と物価の安定」に本当に寄与するかどうかは、現時点では誰にも分かりません。ましてや今後の株価上昇を前提にするのは疑問と言わざるを得ません。私はむしろ、ジャクソンホール以降の株価上昇の方がバブル(QE2バブル)だと考えているからです。 確かに金融危機後実施さ