以下の文章を書き終わった後で、この文章をブログに載せるのは止めようかな、と一瞬思ったが。 というのも、「『池・池』本」の揚げ足ばっかりとっているように思われるのは、本意ではないから。 でも、あえて載せることにします。 何でかというと。 この今回の金融危機の第一フェーズについて、たくさんの人が誤った理解のもとに議論を行っていることに、すごく違和感があるから。 「なぜ世界は不況に陥ったのか」の帯には。 「日本経済『復活』は正しい現状把握から。」 「古い経済思想に囚われている政治家・官僚・ジャーナリストのための『世界標準』の経済学講義。」 とうたわれているので。 間違った現状把握で、間違った議論が行われることには個人的に大きな抵抗があるので。 あえて書きます。 バブル崩壊後の日本は。 金融機関の(主に不動産担保の)貸出の不良債権化と、それに起因する金融機関の資本の毀損。 そしてそれらの貸出に対す
以前より商業用不動産向けローン、あるいはその証券化商品であるCMBSの市場が壊れ始めている、という話をしていたが。 バーナンキFRB議長は今月3日の上院銀行委員会で、商業用不動産市場で危機が起きつつある、と警告。 さらにアトランタ連銀のロックハート総裁は昨日、マイアミで講演し。 「商業用不動産市場の下落が、すでに緊張状態にある金融業界に更なる下方圧力となる可能性がある」と言及。 「全ての商業用不動産のセクターが問題に直面しており、(リファイナンスしようにも)去年の後半からCMBS市場は機能不全だ」と述べた。 アトランタというかテキサスって、アメリカの不動産ファンドマネージャーの集積地。 AIGの決算発表を見て、某日本の経済紙はCDSの問題にばかり言及していたが。 決算資料を見て、金融市場がネガティブに反応したのは商業用不動産向けローン・CMBSの損失。 200億ドル、約2兆円のポートフォリ
ゴールドマンサックスはリーマン破綻で350億ドルもの大金を手にした。 これからもCDS保険をかけて次々と潰してGSは保険金を手に入れる。 2008年12月28日 日曜日 ◆米金融界が米国をつぶす 11月28日 田中 宇 ▼裏で公金処理されたリーマンCDS 米金融当局はCDSをめぐっても、財政破綻につながる公金の浪費(もしくは詐取)をしている。私は以前に「CDSで加速する金融崩壊」という記事を書き、破綻したリーマンブラザーズのCDSの清算時に、いくつかの金融機関が合計3000億ドル前後の巨額の支払いを義務づけられるのではないか、と書いた。 実際には、リーマン関連のCDSでは、総額60億ドルの支払い義務しか発生しなかったと、とりまとめ役となった組織(DTCC)は発表した。しかし、フランスの大手銀行BNPパリバの幹部は、どうみても支払総額は2200億から2700億ドルはあったはずだと言ってい
JUST how concerned should American taxpayers be about American International Group (AIG), the insurance company brought to its knees by its escapades in the credit-derivatives market? On November 10th a revised rescue package was announced, comprising $153 billion of capital injections and loans. That is the largest bail-out for any firm, anywhere, during the crisis. Is the government being, as AI
昨日AIGの決算発表と、救済パッケージの大幅な修正が発表された。 第3四半期の決算は244億ドルの純損失、内訳は、 ① マイナス117億ドル - AIG本体のSecurities Lendingビジネス ② マイナス70億ドル - AIGFPのSuper Senior CDSポートフォリオの評価損 ③ マイナス63億ドル - AIG本体のその他の損失(住宅ローン保証・自然災害等) ということで、①と②の2本柱が損失の大半を占めている。 Super Senior CDSについては、早期償還(欧州銀行のバランスシート型CDOは今年・来年コールされるものが多い)等によって想定元本が4410億ドルから3723億ドルに減っている。こちらの内訳は、 (a) バランスシート型CDO - 2500億ドル (b) アービトラージ型CDO(企業参照) - 507億ドル (c) Multi-sector C
マジで忙しいんですが、新聞、どこも書いてくれないし。テレビに期待するだけ無駄だしね~。えーい、書いちゃいましょう。 結構重要なことなので走り書きですがそのうち詳細を書きますのでいまは皆さんの想像力を使ってくださいね、超能力じゃあ、ありませんよ(笑) さて、今何が重要か。 昨日のニューヨークの下げは注目です。 質的にはこれまでとはっきり異なったサインがでました。これまでも怒涛の下げも上げもあった訳です。 ダウ、SPを見ている限りはそうですね。ただひとつ、一番重要かつ注目の金融セクターでは… 連日さまざまなベイルアウトが発表され、もちろん今現在は、「GMこけたらみなこける」という環境ではあるものの、あの9月の公的資金注入やモルスタ、ゴールドマン普通銀行化発表後リバウンドしてからずーっと、上がらねばならぬのにじわじわ下がり続ける金融セクター。 なぜだ!? とお思いの方は多いはず。 昨日のSPはつ
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