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ブックマーク / ameblo.jp/993c4s (22)

  • 『「昭和天皇 第四部」を読了』

    「昭和天皇 第四部」福田和也著、を読了。 副題は「二・二六事件」。 やはり福田氏がライフワークというだけあって、グルメ番組のお間抜けレポーター的な言い方をあえて再びすると「面白くてためになる」。 「皇道派」を自称しながらも、「彼の人」の意向を汲まず「彼の人」の威厳を傷つけ。 明治帝の偉業とされた立憲君主制をおとしめる一部の軍人。 その脅威から、立憲君主制あるいは議院内閣制を守るため。 内閣の輔弼によって国務行為を行う、という「守るべきもの」の規定を自らあえて乗り越えて。 立憲君主制の否定につながる自らの行動で、立憲君主制を守る、という自己矛盾に置かれた若き君主。 そしてその想いもむなしく、2・26事件が起こり。 「天皇の名の下に」天皇自らが「守るべきもの」としていた老臣たちを殺戮する反乱部隊。 無政府状態となる首都東京。 危機に際し、立場の違いを乗り越えて一致団結する皇族。 そこで「彼の

    『「昭和天皇 第四部」を読了』
  • 『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』

    4月の終わりにNYに行ったときのことだが。 アタマでは分かっていたつもりだったが、予想以上だったのは金融機関に対する世間の風当たりの強さ。 ちょうど某社社員の議会証言をやっていたのだが。 NYTimesなどの一般紙の一面トップ写真入りで、議会証言が取り上げられていたり。 テレビのニュースでも、金融専門のチャンネルでなくても大々的に取り上げられていたり。 (もちろんトレーディングルームではずっと生中継が流されていた) メディアでの取り上げられ方、その量は、日での想像を遙かに超えていた。 何でそんなに世論の動向が気になったかというと。 ボルカールールが実際にアメリカで法制化されるかされないか、という点で当然ながら世論の動向は重要だから。 念のためボルカールールが法制化されると。 金融機関の自己勘定取引。 金融機関によるヘッジファンドへの投資やプライムブローカレッジなどのサービスの提供。 金融

    『金融機関規制とギリシャ危機、そしてダウの原因不明の急落が示唆すること』
    maconn
    maconn 2010/05/17
    加えて、巨大金融機関に対する「暗黙の」政府のサポートが明示的に否定されるということになると。格付会社は、それぞれの金融機関の格付を2-3ノッチ格下げする、としている。 ちなみに日本の銀行の格付は政府のサポ
  • 『オチのない京都での日記 その1』

    シルバーウイークは、京都紫野にある町家で過ごす。 連休初日の昼過ぎに品川から新幹線。 座れなかった人たちが、そこここのデッキの窓から外を眺めている。 凛さんは既に何度か新幹線に乗っていて。 おとなしくしてくれるから、オトーサン的には大変助かる。 船岡山の近くの町家で荷物を降ろし。 子供連れなので早い夕を求めて、狙っていた店に電話するものの、つながらず。 代替案として、行ってみたかった焼き肉とホルモンの店、「アジェ」へ。 木屋町松原。 超旨かったっす。至福の時を過ごす。 ホソ焼きから始まり、上サガリ(ってなんか矛盾しているような名前だが…。)に止めを刺す焼き物も。 レバー、ユッケなどの生ものも。 トマトのキムチも。 気取らず、安くて、いい感じでがやがやして。 でも土日休日は予約が取れず、大変混み合う。 待つ甲斐はあるのだが。 気が短い人は、とりあえず開店する前の仕込みの昼のうちに、順番取る

    『オチのない京都での日記 その1』
  • 『マンデルブロの「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」を再読了』

    ベノワ・B・マンデルブロの「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」を、ブラック・スワン日語版が出た後再読了。 「ブラック・スワン」を読んで、知的興奮に襲われた方にも。 読んでみて、専門的に過ぎる、と思った方にも。 自分は文系なので、金融工学は決して理解できない、と諦めてしまった方にも。 おすすめします。 当に頭のいい人は、物事を人に説明するのに冗長にならず。 質を直感に訴えかけてコンパクトに説明するのが上手い。 逆に、例えば数学の出来ない人ほど、複雑な数式を使わずには物事を説明出来なかったりするが。 (ちなみに私は数学が不自由な典型的な文系人間です) 書は、数式が一切出てこないのに。 効果的な比喩や過去の例の提示と、視覚に訴え直感に訴えるチャートを用いた説明により。 複雑とされるフラクタル理論が何故金融市場にも応用可能なのか。 何故これまでの主流派金融工学モデルには限界があ

    『マンデルブロの「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン」を再読了』
    maconn
    maconn 2009/08/07
  • 『6年前にこんなことを言っていました』

    たまたま読み返した家HPの「日々雑感 2003年10月」より。 昔から自分の考え方が全く進歩変化していないことに驚く。 当時は高速道路1000円ではなく、無料化の議論が行われていたのだが。 質は、何も変わっていない。 アクアラインが全線渋滞する日が生きているうちにやってくるとは、当時思われなかったが。 内容はともかく。 今の文章の書き方の方が、ブログで読むには読みやすいのではなかろうか、と個人的に思う。 (当たり前だけど、こんな句読点の多い文章はブログ向けの意図的なものなので。 日常の会話をこんな感じで話しているわけではないので、念のため。) 選択の自由を奪うな あなたが東京から大阪まで頻繁にいく用事があるとする。そして仮にあなたは飛行機を利用することが何らかの理由で出来ないとする。普段は新幹線のひかりを利用していて、特別急ぐ用事がある時は追加の料金を負担してのぞみに乗っている。しかし

    『6年前にこんなことを言っていました』
  • 『「ブラック・スワン」の翻訳を手がけられた望月衛さんと会食』

    昨日は「ブラック・スワン」をこのたび翻訳された望月衛さんと会。 よく知られているところだと、「ヤバい経済学」、「ヘッジホッグ - アブない金融錬金術師たち」、「ジム・ロジャース中国の時代」などをこれまでに訳されていて。 今年も既に4冊翻訳された、というのでびっくりする。 英語を日語にすることが出来る人はそれなりの数いるのだろうが。 金融関係のを意味がわかった上で訳すことのできる人はあまり多くない気が。 市場関係者が読むと違和感がある、金融関係の訳は結構多い。 そういう意味で、望月さんの翻訳はきわめてこなれていて、とてもお上手なので。 是非一度お会いしてみたかったので、無理を言ってお願いしたのだ。 「ブラック・スワン」が凄かったのは。 著者のタレブが、金融工学でノーベル賞を受賞したマートンやショールズに代表される人たちをを詐欺師呼ばわりして。 「こいつらの作ったモデルは嘘っぱちで、い

    『「ブラック・スワン」の翻訳を手がけられた望月衛さんと会食』
    maconn
    maconn 2009/06/12
  • 『人生の教訓: 「電車のためには走らない」 (「酒は飲んでも飲まれるな」ではなく)』

    直近とあるを読み返していて、印象深い記述があったので訳してみる。 (このを再読できたのは、ロタウイルスにかかって唯一良かったことだ。) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 私はかつて人生を変えるようなアドバイスを受けたことがある。 それは様々なことに当てはまり、賢明で、経験的にも正しい。 小説家志望の私の同級生が、地下鉄に飛び乗ろうと私が走るのを制していった言葉だ。 「わたしは電車のためには走らない」 定められているかに見える自分の宿命を、鼻であしらえ。 私は遅刻しないために決して走らないよう、自分に言い聞かせてきた。 これはほんの小さなアドバイスのように思えるかもしれないが、効果がある。 決して電車に駆け乗らないことによって、私は上品であることの真の価値と、立ち振る舞いについての美学と、自分自身が自分の時間や自分の予定

    『人生の教訓: 「電車のためには走らない」 (「酒は飲んでも飲まれるな」ではなく)』
  • 『The Conscience of a Libertarian』

    前回の記事でもちらっと書いたが。 エコ、とか耳ざわりのいい言葉に隠されて、忍び寄りつつある保護主義の芽。 しかしアメリカはもっと凄いことになっている。 少し古い話だが、あまり日では議論されていないので書いてみる。 2月17日に可決されたthe American Recovery and Reinvestment Act of 2009(通称ARRA)、Section 1661によると。 アメリカの金融機関で公的資金を受け入れた会社には、以下の規制が適用される。 1. H-1Bビザ(外国人で学士号以上を保有する専門職用のビザ、最長6年間滞在可能)で就労する外国人のビザ取得を申請した場合、その申請の前後それぞれ90日間は同様の待遇のアメリカ人を解雇してはならない 2. H-1Bビザを保有する外国人の雇用者は、その外国人労働者が転職する際にビザ取得の前後90日間にその転職先がアメリカ人を解雇

    『The Conscience of a Libertarian』
    maconn
    maconn 2009/04/09
  • 『半年前に落ちた猫が跳ねる、それって生きてませんから。』

    リーマンが破綻してから、半年が経った。 正直、2年ぐらい前の出来事のような気がする。 そして、色んな意味で感覚が麻痺してきてしまっていて。 何が起こっても、大して驚かなくなってきている自分に気づく。 かつてあるトレーダーが「女王陛下の銀行」と言われたベアリングスを不正取引で破綻に追いやったときの損失額が1500億円程度。 大和銀行NYでの米国債不正取引で、大和銀行がアメリカからの撤退を余儀なくされた時の損失額が1000億円程度。 喩えが悪いのをあえて承知の上で言うと。 今起こっていることと比較すると、かつての「大事」は、子供の火遊びのようなもの。 半年という短い間にあまりに多くの出来事が起きて。 そして、半年という短い間に世の中の景色が一変してしまった。 ダーウィンは、「最も強いものが生き残るのではなく、変化に最も柔軟に対応できるものが生き残る」と言ったが。 自分が変化に柔軟に対応している

    『半年前に落ちた猫が跳ねる、それって生きてませんから。』
    maconn
    maconn 2009/03/19
  • 『金融危機2.0(でもこれからVer1.0に戻ると思うけど)』

    以下の文章を書き終わった後で、この文章をブログに載せるのは止めようかな、と一瞬思ったが。 というのも、「『池・池』」の揚げ足ばっかりとっているように思われるのは、意ではないから。 でも、あえて載せることにします。 何でかというと。 この今回の金融危機の第一フェーズについて、たくさんの人が誤った理解のもとに議論を行っていることに、すごく違和感があるから。 「なぜ世界は不況に陥ったのか」の帯には。 「日経済『復活』は正しい現状把握から。」 「古い経済思想に囚われている政治家・官僚・ジャーナリストのための『世界標準』の経済学講義。」 とうたわれているので。 間違った現状把握で、間違った議論が行われることには個人的に大きな抵抗があるので。 あえて書きます。 バブル崩壊後の日は。 金融機関の(主に不動産担保の)貸出の不良債権化と、それに起因する金融機関の資の毀損。 そしてそれらの貸出に対す

    『金融危機2.0(でもこれからVer1.0に戻ると思うけど)』
  • 『世界の金融機関の時価総額と、日本人のドル調達』

    以下は、世界のメジャーな金融機関の、金曜日引け時点での時価総額。 単位はUSD billion。出所はBloomberg、データはRBS以外米国市場に上場している証券を利用。 JPM 59.9 BAC 20.1 C 5.6 GS 38.2 MS 18.5 CS 23.8 UBS 22.6 DB 13.3 BARC 7.4 RBS 7.8(GBP) MUFG 47.1 SMFG 21.8 Mizuho 19.5 これ見ると、感慨深い上、いろいろ考えさせられる。 米系よりも欧州系の銀行の方が安心できる、というイメージを持っている人も、まだまだ多いが。 株式市場の評価だと、全然違うね。 去年の冬は。 「あそこの会社は危ないから、Prime Brokerageのアカウントをうちに移しましょう」なんてネガティブキャンペーンやっていた、業界の不文律を守れない品のないプレーヤーが2社ほどいたけど。 どっ

    『世界の金融機関の時価総額と、日本人のドル調達』
  • 『バーナンキも警告する商業用不動産市場』

    以前より商業用不動産向けローン、あるいはその証券化商品であるCMBSの市場が壊れ始めている、という話をしていたが。 バーナンキFRB議長は今月3日の上院銀行委員会で、商業用不動産市場で危機が起きつつある、と警告。 さらにアトランタ連銀のロックハート総裁は昨日、マイアミで講演し。 「商業用不動産市場の下落が、すでに緊張状態にある金融業界に更なる下方圧力となる可能性がある」と言及。 「全ての商業用不動産のセクターが問題に直面しており、(リファイナンスしようにも)去年の後半からCMBS市場は機能不全だ」と述べた。 アトランタというかテキサスって、アメリカ不動産ファンドマネージャーの集積地。 AIGの決算発表を見て、某日の経済紙はCDSの問題にばかり言及していたが。 決算資料を見て、金融市場がネガティブに反応したのは商業用不動産向けローン・CMBSの損失。 200億ドル、約2兆円のポートフォリ

    『バーナンキも警告する商業用不動産市場』
  • 『「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について』

    「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに 住宅バブルの発生の経緯について書こうと思ったが、その前に。 書では、金融機関はデリバティブ取引のカウンターパーティーリスクをあんまり心配していなかった、あるいはヘッジしていなかった、という言及がなされている。 CDSは債務不履行のリスクを取引しているのに、そのCDSでプロテクションを売っている投資銀行の債務不履行リスクをヘッジしていなかった、そんなの素人が考えても抜けていることぐらい自明でしょ、リスク管理の専門家なのにアホか、という意味のことが書かれているけれど。 これも大きな誤解で。 ISDA(International Swaps and Derivatives Association)、デリバティブ取引の総元締め、が発表し

    『「世界はなぜ不況に陥ったのか」を読了:その3、金融機関のカウンターパーティリスク管理について』
  • 『「なぜ世界は不況に陥ったのか」を読了: その2』

    BIS規制の蹉跌、といえばもう一つ。 書で、格付会社の格付に対する盲信が、金融危機を招く一つの要因だったと指摘されているが。 BIS規制が、その盲信を助長したのは間違いない。特に、証券化商品の格付について。 新BIS規制上では、AAA格の原資産の分散度の高い証券化商品を買う際の必要自己資比率は、7-8%程度。 詳しくは前回書いた記事を見ていただきたいが。 1000億円のそのような証券化商品を買っても、必要自己資は7-80億円で済むというわけ。 同じ格付の企業に貸出を行うよりも、圧倒的に有利な必要自己資額で。 RoEを高めようと考える銀行が、高格付けでリターンが高い証券化商品を買い漁ったとしても、何の不思議もない。 (そういや以前の記事にこんなことも書いてました。パリバショック直後なのにいいこと言ってるよね(笑)) 銀行自身が証券化商品の原資産を見て、「これはAA格しかついていないけ

    『「なぜ世界は不況に陥ったのか」を読了: その2』
  • 『「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」を読了』

    「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」、池尾和人、池田信夫共著を読了。 ちなみに私は池尾先生には大学時代金融論を教えていただき、先生の授業によって金融業への興味をかき立てられてこの業界に入ったので、大変お世話になった恩人と言っても過言ではない。 このは基的に良著なのだが、実際に実務に関わっている人間から言わせていただくと、今回の金融危機を引き起こしたいくつかの重要な点が抜け落ちている、ように思われる。 揚げ足をとるのが目的ではないが、「マスコミや政策担当者はちゃんと経済学を理解してもらわないと困ります(池田氏)」と書中ではっきりとおっしゃっているので、政策提言される学者の方にもしっかり金融実務を理解して頂くために質的でないことも含めて指摘しようと考えます。 違う言い方をすると、このお二方に対する私個人の期待値が極めて高いので、若干揚げ足取りになるようなことも言わ

    『「なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学」を読了』
  • 『村上春樹: エルサレム賞受賞スピーチ全訳』

    一人のハルキストとして、一人でも多くの人に彼のエルサレム賞受賞スピーチを知っていただきたく、全訳しました。 I have come to Jerusalem today as a novelist, which is to say as a professional spinner of lies. 私は今日、小説家としてエルサレムまでやってきました。いわば、職業的な嘘の紡ぎ手として、です。 Of course, novelists are not the only ones who tell lies. Politicians do it, too, as we all know. Diplomats and military men tell their own kinds of lies on occasion, as do used car salesmen, butchers a

    『村上春樹: エルサレム賞受賞スピーチ全訳』
  • 『金融危機は新たなフェーズへ』

    「借りた金も返せないかもしれないのに、株主に払える金なんかあるわけないじゃん 」と、去年の秋にこのブログで書き。 昨年末も、こう書いた(詳細は元ネタ参照 )。 株式は、企業の剰余価値の分配を受ける権利なので。 借りた金返してからでなければ、当然に分配を受けることは出来ず。 債券価格の下落、信用スプレッドの拡大が続いているうちは。 貸した金返せる可能性が低下している、ということなので。 剰余価値の表象たる、株価が上昇するわけがなく。 だから、信用スプレッドの改善が見られないうちに、株価が上がるなんてことはあり得ない。 週末、ウェブで米国企業のDebt/EBITDA比率の推移を探していたら。 たまたま某超有名大手アセットマネージャーのレポートが見つかり。 読んでいたら、全く同じことを彼らも言っていた。 米国クレジット市場見通し 「今は社債、株はその後で」 「株式アナリストは、これまでクレジット

    『金融危機は新たなフェーズへ』
  • 『で、今後どうなるかというと。』

    で、今後どうなるんですか、という質問をコメント欄で頂きましたが。 基、変わってないでしょ。 というか、まだまだ酷くなるよ。残念ながら。 リーマンショックが9月半ば。 通常、企業が実体経済の悪化を感じ取って雇用調整を行うまでには、タイムラグがあるので。 個人消費に格的な影響が出始めるのは、ここからが番。 ここ1ヶ月ぐらいでしょ?テレビでやたらと「非正規雇用者問題」が語られ始めたのは。 そして、まだ実際には影響を受けていない人たちも、財布のひもを締め始める。 10月の失業率は、予想外の3.7%と、前月の4.0%から改善したが。 有効求人倍率は、0.80倍と前月比-0.04、前年同月比-0.10。相当の悪化。 非正規雇用者の割合は、ここ10年で10%以上増加。 98年の23.6%から08年は34.5%。 (厚生労働省 労働力調査 http://www.stat.go.jp/data/rou

    『で、今後どうなるかというと。』
  • 『TALFとは』

    TALF(Term Asset-Backed Securities Loan Facility)プログラム概要 2009年2月に詳細が更新されています。更新版をご覧ください。 - TALFは適格ABS向けノンリコースローンの提供を通じ、消費者と小規模事業者への金融機関の貸出を促し、またABS市場一般の環境の改善を目指す - 新規に発行される最上級格付(AAA格)のABSに対して、NY連銀が1年のタームファイナンスを2000億ドルを条件に供給 - 適格ABSに対してヘアカット(掛け目)を掛け、ノンリコースベースで資金供給 - 財務省がプログラムからの損失のうちファーストロス200億ドルを負担 <適格担保資産> - 米ドル建てのキャッシュABS(シンセティックは含まない) - 最上級格付を2社以上の格付会社から得ていること - すべてもしくはほぼすべての原資産は、新規もしくは直近に発生した米

    『TALFとは』
  • 『USSA(もしくは「ア連」)における合成の誤謬』

    今回のCitiへの追加資注入が、2003年のりそな銀行への公的資金による資注入を思い起こさせる、という人もいるが。 それ、ちょっと楽観的過ぎやしませんか。 2003年は、確かにりそな資注入のあと株式市場は底入れし。 日経平均は2003年4月の7600円から、2007年2月には18300円と2倍を超えた。 でも、あの時は。 米国の個人消費も絶好調だったし。 日の資産価格、特に不動産価格の下落には歯止めがかかり。 銀行のバランスシートの問題も、随分と改善していて。 資産デフレからの脱却が見込まれるタイミングでの、資注入。 今回は。 個人消費、絶不調で。 今後失業率がさらに上昇する可能性が高く。 商業用不動産の価格の下落も、まだまだ始まったばかりで。 銀行のバランスシートがどれだけ毀損するか、まだ誰も分からず。 資産デフレがいつ終わるかなんて、誰も予想できない状況。 というわけなので。

    『USSA(もしくは「ア連」)における合成の誤謬』