イタリア国債のソブリン格付けが引き下げられるのではないかという観測が市場に流れています。 これを受けてユーロならびに欧州株式市場は急落しています。 またこれまでせっせとイタリア国債を買い支えていた欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債の買い支えを止めたのではないか?という不安が市場に走り、イタリアのデフォルト保険の価格が上昇しています。 イタリアは今回のユーロ危機では比較的マジメに財政赤字削減問題に取り組む姿勢を見せてきました。 しかしベルルスコーニ首相は単に金融市場に対して良い顔を見せるだけではなく、国内の支持基盤に対しても配慮する必要があります。 緊縮財政は有権者に不評であり、有権者をなだめるためには市場参加者が「喉元過ぎれば」という感じで気を抜いた隙にこっそりとダイヤルを元に戻し、政権維持とのバランスを取る必要があります。具体的には450億ユーロの赤字削減予算案の最終案の提出がわざと遅