http://www.nytimes.com/2016/11/20/opinion/sunday/the-end-of-identity-liberalism.html 今回紹介するのは、ニューヨークタイムスに掲載されたマーク・リラ(Mark Lilla)の記事。リラは政治科学者兼歴史学者であるらしく、政治的立場としては左派であるようだ*1。今回の大統領選挙の後では、アメリカでは「アイデンティティ・ポリティクス」という単語とそれを批判する言説を目にする機会が増えており、この記事もそのような言説の内の一つ。 「アイデンティティ・リベラリズムの終焉」by マーク・リラ アメリカが多様性のある国になったことは自明である。そして、その多様性は眺めていて美しいものでもある。他の国から訪れた人たち…特に、異なる民族集団や信仰を取り入れることに困難を抱えている国から訪れた人たちは、アメリカ人たちがそれを
(明石書店・2592円) 政治のアリーナ回復目指す 参議院選挙で躍進したれいわ新選組について、「左派ポピュリズム」という分析が多く見られる。これに対して、支持者の一部が強く反発している。 背景には「ポピュリズム」という言葉が「大衆迎合主義」と訳され、否定的な文脈で使用されてきたことがある。しかし、「左派ポピュリズム」の提唱者たちにとって、この概念はデモクラシーを民衆の手に取り戻すポジティブなものである。 代表者はベルギー生まれの政治学者シャンタル・ムフ。彼女は、1980年代以降の新自由主義が席巻した現代を「ポスト政治」の時代と捉える。市場原理が優先され、国家的介入や再配分政策が制限されると、民衆が政治に関与する余地は極小化される。「政治はただ既成秩序を管理する問題として、専門家が担う領域となってしま」う。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く