新型コロナウイルス感染症対策として、特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されて3週間余り。企業によるテレワーク導入や商店・飲食店などの営業自粛を受け、一見、国内の感染者数の伸びも減少傾向になっているかのように見える。一方、重症患者を受け入れる医療機関では綱渡りの状態が続き、医療崩壊は依然として目前にあるとも言われている。新型コロナウイルスの感染拡大の今後、特に、検査の動向と今後のわれわれの行動について、専門家会議メンバーである川崎市健康安全研究所・岡部信彦所長に話を聞いた(発言内容は2020年4月23日時点の情報に基づくものです)。 安心するのは時期尚早、医療崩壊の危機は去っていない 緊急事態宣言発令からおよそ3週間、新型コロナウイルスの日々の感染者数の伸びは少し落ち着いてきたようにも見えますが、専門家会議のメンバーでもある岡部先生は、今の状況をどのようにお考えでしょうか。 岡部信彦さん(
2020.04.29 18:00 日本はPCR検査をもっとすべきなのか? 新型コロナの不安についてウイルス研究者に聞いた 新型コロナウイルスにより、志村けんさんに続き、岡江久美子さんが命を落とした。連日、新型コロナに関するニュースが飛び交う。いつまで外出自粛を続ければ状況が好転するのか、先行きは見えない。無責任に流れていく全ての情報を正面から受け止め続けていたら疲弊してしまう。 PCR検査ひとつ取っても、「もっとやるべき」「最小限にすべき」と意見は分かれ、何が正しい考え方なのか医療や感染症の素人にはさっぱりわからない。岡江久美子さんの訃報に際しては「もっと早くPCR検査を受けていたら助かったかもしれない」といった声も聞かれたが、果たしてそう言えるものなのか。 日本における新型コロナウイルスの感染者数は4月29日時点で11,389人(厚生労働省発表)となっており、アメリカやヨーロッパと比較す
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