今年2月、5G対応機器としてスマホとともに発表されたのが、シャープの『5Gモバイルルーター』だ。5Gの高周波帯域に当たる〝ミリ波〟に対応。光回線級の通信速度を誇る。そんなハイスペックな製品の活用法をジャーナリストの法林岳之さんに解説してもらった。 『5Gモバイルルーター』は、5Gに割り当てられた周波数帯域のうち「Sub6(サブシックス)」と呼ばれる6GHz帯未満に加えて「ミリ波」という28GHz帯にも対応。ミリ波はSub6に比べて帯域が広く、光回線相当の速さをウリとしている。ただし電波の指向性が非常に強いために、カバーエリアはかなり狭くなる模様だ。 そこで、シャープでは方向の異なる3つのアンテナを本体に内蔵し、ミリ波の受信感度を高めることを追求。受信時最大約4Gbps、送信時約0・8Gbpsという超高速通信を可能にした。機器への接続は、Wi-Fi6、USB3.0接続、2.5GBASE-Tの