今年、最もメジャーなマンガ誌である「週刊少年ジャンプ」(集英社)で『あかね噺』(末永裕樹・馬上鷹将)という異色作が始まった。女子高生の朱音(あかね)を主人公にした“落語マンガ”だ。これまでも『どうらく息子』(尾瀬あきら、小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)や『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ、講談社「ITAN」連載)など落語マンガはあったが、少年誌では初めてではないだろうか。20年ほど前に同じく「少年ジャンプ」で連載され、全国の少年たちに囲碁ブームを巻き起こした『ヒカルの碁』(ほったゆみ・小畑健)を思い出した。近い将来、本作を読んで落語家になったという人物も出てくるかもしれない。 二ツ目の落語家だった父・阿良川(あらかわ)志ん太が、「真打昇進試験」で審査委員長の阿良川一生(いっしょう)によって破門させられた。6年後、高校生になった朱音は「真打になって父の芸がすごかったことを証明する」ため
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