【アテネ時事】債務危機に揺れるギリシャで、仮想通貨「ビットコイン」が注目を集めている。 ユーロ圏離脱論や旧通貨ドラクマの復活観測、銀行預金引き出し規制など、相次ぐ混乱でお金に対する市民の不安が高まっているからだ。 アテネ市郊外の文房具店「オリゾデス」。ビットコインの「現金自動預払機(ATM)」が国内で初めて登場した。設置したスタマティス・バレラスさん(35)によると、ATMは国内銀行の資金繰りが厳しくなった6月上旬に稼働した。 ATMに現金を入れてビットコインを購入すれば、資本移動規制で本来できないはずの海外送金がネット経由で可能。ネットショッピング決済にも使える。もっとも、ビットコインから現金に両替し、引き出すことはできない一方向型だ。 地元メディアによると、オリゾデスに続き、アテネ中心部には現金が引き出せるタイプも設置された。ビットコインからの両替扱いとなるため、通常の銀行AT