高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事] * * * かつて、巨大芸能プロダクション「渡辺プロダクション」からのキャスティングをテレビ局全体の方針として絶つ、という「快挙」 を成し遂げた男がいた。このことを多くのテレビマンに知っておいて欲しくてこの一文を書く。 男の名は・・・と言っては失礼になるだろう。テレビマンとしては大先輩の日本テレビ制作局次長(当時)井原高忠氏である。以下、氏の語り降ろしである(「元祖テレビ屋ゲバゲバ哲学」2009年 愛育社)から引用する。 井原さんは、昭和4年生まれ。実家は三井財閥の分家である。戦前戦後を通じてアメリカ映画に熱中し、フレッド・アステアのタップ映画や、ローレル&ハーディの喜劇映画などから影響を受けた。 ウェスタンバンド「チャックワゴン・ボーイズ」を結成、後の「ワゴンマスターズ」には、ホリプログループ創業者堀威夫や小坂一也が在籍した。慶応大学を経
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