犯罪グループが、犯行に使う通帳やクレジットカードをつくる際に利用される偽造運転免許証。愛知県警が「供給源」を摘発したところ、精巧な偽物は意外にも家庭用のパソコンとコピー機で作製されていた。免許証は「偽造が困難になる」とIC(集積回路)化されたが、本人確認に活用されていないため、効果が上がっていない。 「実物と何が違うんだ」。昨年11月、詐欺容疑で逮捕された堀内大作被告(46)=詐欺罪などで公判中=が借りていたガレージから押収された100枚以上の偽造免許証は、見た目や手触りがまるで本物。捜査員も驚く出来だった。 偽造には市販のパソコンと編集ソフトが使われ、印刷機は持ち運び可能な簡易型。「偽造工場」になっていたガレージのほか、マンガ喫茶やビデオ試写室にあるパソコンで作ることもあったという。 堀内被告はソフト製作会社で勤務経験があり、その際に画像処理の能力を身につけたとみられる。暴力団との人脈を
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