馬鹿のひとつおぼえのように「言葉は生き物」と唱えて自らの誤りを正当化し、 むしろ誤用を訂正する人間のほうが間違っているのだと言わんばかりの人間が多くなった。 しかし、定着した誤用を訂正しないのはあくまで「既に定着しちゃったから仕方ない」でしかないはずだろう。 言葉の第一目的は正しい意図を相手に伝えることなのだから、コロコロと意味を変えて無用な混乱を引き起こすべきではないし、 故に、誤用が広まりつつある初期段階においては、誤用を訂正する方向に動くのが当然である。 いくら言葉が生き物だからと言っても、わざわざ餌を与えて育てる必要はない。 ちなみに、いま話題の「存亡の危機」などは「誤用説が唐突に出てくるのはおかしい」「そもそも存亡の機が正解というわけではない」という話であって「誤用が定着」云々とはまた別の問題である。 ご理解いただきたい。