一昨日、『医心方』研究班に行った。前日、徹夜だったせいで、半分以上居眠りしていて、申し訳なかったのだが、その時、軽く話題になったのは なぜ、日本考古学/古代史の人達は、中国文献を扱うのに、あんなにいい加減なのか? という話だった。 これまで藤原京や平城京などから出土している木簡には 中国医学書からの引用 とされているものがいくつかあるのだが、その中には 唐・孫思邈[しんにょう+貌]の『千金翼方』が出典 とされてるものがある。ところが、話は簡単ではない。『千金翼方』という書物自体が、唐代の早い時期に存在したかどうかすら怪しく、後に編集されてできた可能性がある書物なのだ。つまり、孫思邈[しんにょう+貌]の在世時には、到底 存在したとは考えられない書物 なのだが、平気で、藤原京・平城京木簡の典故として用いられているのは、中国医学史研究の立場から言うと、おかしい、という話なのだった。慎重な研究者は
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