【ベルリン小谷守彦】ビールが名物のドイツ南部バイエルン州のベックシュタイン州首相が、州議会選挙(28日実施)の演説中、ビールによる飲酒運転を容認する発言をしたことで、メディアの批判にさらされている。 地元大衆紙によるとベックシュタイン氏は15日、「1リットル飲んでも問題はない。2リットル飲んでも1、2時間たてばいい」と語った。ドイツでは呼気1リットルあたり0.25ミリグラム以上のアルコールが検出されれば飲酒運転で、ビールを1リットル飲むことは明らかな違反。 同州では各地に仮設される大規模ビアホールを政党が借り切り選挙集会を開催。民族衣装を着た候補者は、1リットルジョッキを手に数千人もの酔客に政局を語り、全員でバイエルン州の「国歌」を合唱するのがならわしだ。ベックシュタイン氏は今月初旬、毎日新聞などとの会見で「ビアホールは騒がしく、演説しても多くの参加者は聞いていないが、有権者と接する大