尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の状況を撮影したビデオ映像がインターネット上に流出した問題。 いつ、誰が映像を「抜き出した」のか。流出した映像は石垣海上保安部(沖縄県)が那覇地検に提出した証拠用映像の一つと同一のものだったが、この時期、問題の映像にアクセスできた職員は合わせて数十人とみられる。検察当局と海上保安庁はしらみつぶしに聞き取り調査を行っている。 ◆検察◆ これまでの調査で、流出した映像は、石垣海保から那覇地検に提出された十数種類の証拠映像のうちの一つだったことが判明している。 同地検はこれらの映像のデータを同地検と福岡高検、最高検の各専用サーバーに登録したが、データへのアクセスは捜査を担当する検察官と事務官に限られていた。映像を閲覧できたのは、最高検、福岡高検で各3、4人、那覇地検でも10人程度だった。 検察当局は、権限のない職員がパスワードなどを不正入手してサーバーにアクセスした形