6月19日(現地時間)に行われたFIFA ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のグループリーグ第2戦、日本対ギリシャの一戦は、前半にギリシャが退場者を出すも日本が堅守のギリシャのゴールをこじあけることができず0-0のスコアレスドローに終わった。 このギリシャ戦においても、『サッカーの新しい教科書』(カンゼン)の著書である坪井健太郎氏(スペイン在住のサッカー監督)に戦術分析してもらった。前後編に分けて今回は前編をお届けする。 ギリシャ戦での日本代表フォーメーション――日本は4−2−3−1、ギリシャは4−1−4−1、あるいは4−3−3のシステムでした。前半の大まかな流れをご説明下さい。 ギリシャが4−1−4−1で(ディフェンシブ)ポジションを取って、日本がボールを保持する展開でした。ボールを保持できたのはギリシャが引いて待っていた、相手がそういうゲームプランを用意してきたのが1つ。試合の途中でも