ITシステムの時刻が合っていなかったり,時刻をごまかされたりすることで,大きなトラブルが発生する。そんなことが起こらないようインターネットには「時刻合わせ」と「時刻証明」のしくみがある。正確な時刻を活用するため,コンピュータを利用して電子的な書類を作成した時刻を証明する時刻認証サービスが登場している。(前田 潤=日経NETWORK) 領収書や契約書など企業が保存しておくべき書類は多い。だが,紙のままでは保管スペースや検索性の悪さなど,企業への負担は大きい。そこで,行政もe-文書法などにより,本来は紙で保管しておくべき書類でも,スキャンした電子情報での保管を認めた。 だが,紙の書類と異なり,電子化した情報は簡単に改ざんできてしまう。電子書類を紙の代わりとして使うには,ある時刻に電子書類が存在し,しかもその時刻から改ざんされていないことを証明できなければならない。それを実現する技術が,「時刻認
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