「機能を変更しようとすると、想定以上に手間とコストがかかる」「サーバーの運用コストが膨れ上がってどうしようもない」――。企業が長く使ってきた基幹系システムは、運用や保守でお荷物となっている。しかし、システム刷新のためのプロジェクトの多くは失敗する。何が問題なのか、どうすれば古いシステムを捨て、あるいは作り直し、新しいシステムにうまく移行できるのか。本連載ではその手法を解説する。 保守局面でも保守性は劣化し続ける 本連載の後半から、再構築プロジェクトにおいて「保守性の向上」が実現されない理由と、それを実現するための技法を紹介してきた。最終回として、保守局面に入ってからの変更の繰り返しによる保守性の劣化を防ぎ、保守性を維持し、さらに向上させるための方法を紹介する。 2017.05.09 「知っていても間違えるシンドローム」の回避法 前回は、再構築のプロジェクトにおいて、アプリの設計担当者だけで
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