IT産業の現状 わが国のIT産業は、仕事量は増えているが、業務単価が劇的に低下しているため、売上は低下傾向にあり、利益にいたっては、極めて厳しい状況にある。これは、日本のIT産業が中国やインド、ベトナムなどとプライス競争を強いられているためである。また、大学の情報処理学科の人気もどんどん下っており、東京大学が定員割れし、慶応大学は、最下位に近い倍率になっている。これは、学生がIT産業をブルーカラー産業と見ているためである。先輩から「徹夜はあたり前、休めない、責任は重く、ストレスは高い」と聞かされているからである。情報処理学科のかつての高い人気は、見る影もなくなっている。 また、気付いてない方も多いと思うが、2007年問題がIT産業を直撃している。まず、ソフトウェアハウスの生い立ちを思い返してみよう。私は、情報システムを仕事にした第一世代である。当時、ユーザーは、すべてのプログラムを自分で書
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