本日は、友人が生協で見かけて気になったという本について、レビューしたいと思います。 その本は、永田秀樹著「基礎から学ぶ憲法訴訟」(法律文化社・2010年)です。 基礎から学ぶ憲法訴訟/永田 秀樹 ¥2,940 Amazon.co.jp 1 本書の概要 本書は、「これからの違憲審査基準論と選りすぐりの問題集の2部構成」と銘打ってあります。 そして背面には、一番知りたいこと答えます、として次のようなトピックが並んでいます。 ①「公共の福祉の」正しい使い方は? ②規制目的2分論のどこが問題か? ③3段階審査とはどのような審査方法か? ④合憲限定解釈と明確性の基準は矛盾しないか? ⑤法令違憲と文面上違憲とはどう違う? ⑥目的手段審査は適用審査には使えない? ⑦違憲の条例には内容違反と形式違反の2種類ある? これらのトピックは、たしかに受験生としては気になるものばかりでしょう。 しかし、本書の問題点
![『書評 「基礎から学ぶ憲法訴訟」』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ab63b6d2e83f19ebca2ea3535e6807185293203c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2F20181222%2F14%2Fa8%2FUQ%2Fj%2Fo02750275p_1545455491992_kqify.jpg)